みんなで書いてみよう PART 4 !

2018年最後の定例会は「みんなで書いてみよう パート4!」と題して4回目となる”親心の記録”を記入しました。今回は”コミュニケーションや社会性”、”移動や外出時について”を記入しました。知的障害とりわけ自閉症などの発達障害のある方々はコミュニケーションの困難さが問題として挙げられます。長年一緒に生活する親であってもスムーズにコミュニケーションを図ることはなかなか難しいものですが、そんな親だからこそわかるその人なりのコミュニケーションの図り方を、第三者に伝えるという重要性に改めて気付かれたようでした。また、他の参加者の方のお話を聞くことで、それぞれが自分と子どもとのコミュニケーションの見直しにもつながる重要な作業だと感じられたようでした。さらに「いつもこうだからと勘違いして決めつけた行動をしてしまい、本人の真意が別にあったと気づいた時に反省した。」と話された方もいて、親であっても(親だからこそ)障害のある本人の真意はどこにあるのかを探すよう心がけなければならないと感じました。

”移動や外出について”は、その障害特性でもあるこだわりから来るエピソードで盛り上がりました。公共交通機関を利用するとき、自分の好きな席(バスの一番前の左側)に座りたくて他の人を押しのけて座ろうとしてしまう、周囲の人と適正な距離感を測るのが苦手なため他の人に接近してしまう、など社会的なルールやマナーを守ることができにくい方も多いようです。参加者一人一人いろいろな困りごとがあるようでしたが、”親心の記録”を事前に支援者に見てもらうことでトラブルを未然に防ぐことができるのではないかと思います。”親心の記録”も残すところあと3ページとなりました。一人ではなかなかはかどらない記入も、定例会で他の参加者と話し合いながら記入することで新たな見方ができたり、今まで気づかなかった受け取り方が出来たりとより深い物になっていくようです。

4月13日(土)10:00~ハートセンター2階研修室にて、”親心の記録”を監修された渡部伸様をお迎えして研修会を開催する予定です。ご自身も知的障害のある子の親でもあり、行政書士として「親なきあと」相談室を主宰されている渡部様の貴重な講演を是非この機会にお聴きください。