“夢のある育成会”ってどんなもの?

今回の定例会は12月6日に行われた長崎県手をつなぐ育成会大村大会での「夢のある育成会をつくるために」を受けて、『楽しい育成会活動!』というテーマで話し合ってみました。会員向けの定例会や研修会、本人向けのスマイルくらぶやFICS、そして育成会の行事など育成会では様々な活動を実施していますが、「まだまだ足りない」「ここはこう変えてほしい」ということもあるかもしれません。県大会で発表してくださった当会の会員さんは「①これまで通り情報発信をしてほしい。②放課後等デイサービスの大人版のようなサービスがあったらいいな。③集団が苦手なわが子のような人のために個別の余暇活動があったら助かる。」という長崎市育成会への要望を挙げてくださいました。

まず参加者の皆さんに長崎市育成会に入会したきっかけをお尋ねしました。1,わが子が通える事業所を作るため(創世記からの会員さん)2,子どもが小さい頃は福祉サービスが今ほど充実していなかったため育成会が行っていたタイムケアを利用したくて入会した(長年会員を続けていただいている方)3.他の障害のある子を持つ親御さんとの繋がりが欲しくて入会した(今年入会された方)4,特別支援学校の先輩から勧められ(選択の余地なく?(笑))深く考えずに入会した(長年会員を続けていただいている方)などさまざまなきっかけを聞くことが出来ました。今年新たに入会されたお二人の会員さんはお二人とも小学一年生のお子さんをお持ちのお母様ですが、「今はインターネット上に情報は溢れているけれど、知的障害のある子どもさんを育てられた先輩お母さんの生のお話や経験談、情報を聞けることがありがたい」と話されていました。
次に県大会で発表された会員さんの要望を例に、育成会(地域育成会だけでなく全国手をつなぐ育成会連合会に対しても)に望むことやこんな福祉サービスあったらいいな!と思う事について話を進めました。ある参加者の方は肢体障害も併せ持つので・重度の人向けの余暇活動支援サービスがあったらいいな!と話されていました。また・親子で参加できるリトミックなどの音楽と運動を組み合わせた活動があったら楽しそう!・活動の場所と支援する人がいて都合がいい時間(行ける時)に行き、帰りたいときに帰れるような活動・場所があればいいなと話される方もいらっしゃいました。さらに・きょうだいも一緒に参加できるような活動、・スヌーズレンなどを用いた活動、・普段単独で行きにくい映画などを障害のある子の家族が気兼ねなく利用できるイベント、・強度行動障害の対応に特化した支援が出来る支援者を採用して欲しい、・国は今以上に支援度合いが高い利用者を受け入れている事業所に加算を付けて欲しいなどたくさんの話が出ました。

制度の問題や財政的な課題もありなかなか難しい現実もありますが、いろいろな方のお話をお聞きしていると障害のある人を中心に考え、ご本人の生活の質を充実させるために”夢”が一つでも実現する未来が来るといいなと感じました。障害のある人に対しても正しい人権意識が根付いて誰もが尊厳ある暮らしが出来る共生社会の実現のための育成会の役割は大きいと思うと同時に、障害のある子を持つ親たちの悩みに寄り添い、楽しくつどい、共に学びあえる育成会であり続けたいと思いました。

次回の定例会は1月22日(木)10:00~12:00 全国手をつなぐ育成会連合会常務理事兼事務局長の又村あおい氏が講演される「障害者も使いやすい新しい後見制度」のWeb研修を視聴します。障害のある人にとっても使いやすいよう全育連からも要望を上げ、制度の見直しが行われたようです。又村さんの解説でどこがどう変わったのか皆さんで一緒に視聴してみましょう。今年も長崎市育成会の啓発ブログをご覧いただきありがとうございました。来年も少しでも情報発信できるよう頑張りたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いいたします。