久しぶりの長崎よかよか隊出動

昨年から続くコロナ禍のなか、様々な活動に制限を受けながらの生活で知的障害の理解を広めるキャラバン隊活動も思うように出来ない状況下、4か月ぶりに「ななくさボランティアチーム」様から招聘いただきました。長崎一円にフラワーアレンジメントスクールを展開されている「花アトリエななくさ」様が新たな取り組みとしてボランティア活動を始動されるにあたり、知的障害理解の研修会を企画されその講師として「長崎よかよか隊」にお声掛けいただきました。

参加者の皆様は知的障害疑似体験に熱心に取り組まれ、今回初の試みとして作成した「知的・発達障害のある人の成長記録」(ある隊員のお子さんの実体験)を真剣な眼差しでご覧になっていました。2時間にわたる研修会を終えられて「障害のある方々はこんなにも大変な思い(感覚の問題など)をされているんだと初めて知りました。」、「実際の成長記録を見て感動しました。」など嬉しい感想をいただきました。研修会のお礼にと素敵なお花のアレンジメントをいただき隊員一同その美しさに大変感激しました。今まで知的障害のある人との関りが無かった方々に、知的障害理解の貴重な機会をいただき感謝の思いで会場を後にしました。

生活の場はどこに?

5月の定例会は青森県手をつなぐ育成会作成の「つなぐ・つながる 知的・発達障がいの子育てハンドブック」を参考にしながら「生活の場をどこにする?」というテーマで話し合いました。

ハンドブックには、生活の場として「グループホーム」、「入所施設」、「一人暮らし」、「自宅で家族と」という4つの例が挙げられ、それぞれに使える障害福祉サービスが説明されていました。それを読みながらわが子にどんな暮らしを望むか考えてもらいました。すでにグループホームをご利用の方に入居を決めた理由をお聞きしたところ、「当時は高齢化する自分たちのことを考えて決めたつもりだったが、振り返ればホームが完成したのをいい機会と捉えたことが大きかった。」と言われていました。また「方法があるのなら住み慣れた自宅で暮らせるようにしてやりたい。」「ずっとわが子と暮らしたい。」「どうなるか今は分からないが、親なき後も大丈夫と思える状態になるところまで見届けたい。」などの意見がありました。途中入所施設やホームでは空き時間に手持ち無沙汰で何をしていいか分からず、結果こだわりの行動をしてしまうというご意見から、余暇の話になりました。知的障害のある人は自分からしたいことを発信できない人も多くいらっしゃいます。「何でもいいので何か熱中できるものを見つけておいてあげるのは親として大切。」「ホームや施設にプレイルームがあればもっと楽しむ時間が増える。」などさまざまな意見がありました。

またお子さんの通院介助をいつまでできるか不安という話から、医療の確保についての声も上がりました。知的障害のある人たちは自分の体調をうまく伝えられず重症化することも少なくありません。ホームや入所施設に往診に来てもらったり、健康診断を充実させ、早期に病気を発見し治療することで通院を減らすなどの方策が必要になってくるのではないかという話になりました。

今回の話から、住む場、生活の場を確保しただけでは安心とは言えず、そこでの余暇の過ごし方や健康に暮らすことなども考えないといけないということに改めて気づかされました。次回は自身も後見人の経験がある育成会の相談支援事業所「いんくる」の神林所長に来ていただき成年後見についてのお話を伺います。6月22日(火)10:00~12:00の予定で育成会支援センター(大橋町)で行います。

成年後見制度を学ぼうpart2

4月の定例会は先月に引き続き「成年後見制度を学ぼう」というテーマで実施しました。今回は「障害のある人の家族のための成年後見セミナー」というウェブ上に公開されている動画を視聴し、その後みんなで意見交換をしました。まだまだ改善が必要な使い勝手の悪い制度という側面もあるようですが、必要とされている方もいらっしゃいます。学齢期のお子さんをお持ちの参加者もいらっしゃいましたが、みなさん真剣に話を聴かれていました。

視聴後のお話では「先ではわが子はグループホームのお世話になると思っているが、自分が死んだらホームの人が世話をしてくれるの?」「きょうだいに(お金を)使われるであろうことも覚悟して、それでもきょうだいに頼むしかない」「知らない人に後見人になってもらうより、わが子の様子を知っている事業所の支援者など福祉の人に面倒をみてもらいたい」「きょうだいにみてもらうのが理想だけど、きょうだいにはきょうだいの生活があるから頼めない」「ひとりっ子なので頼めそうな人がいない」など、それぞれに親なきあとへの不安を口にされました。

      視聴中のみなさん

一度後見人をつけると本人が亡くなるまで後見は続きます。後見人が先に亡くなれば、新しい後見人がつくことになります。後見人の希望は出せても、最終決定するのは裁判所です。今は親族より専門職(弁護士、司法書士、社会福祉士など)が選任される傾向にあるそうです。近年個人を後見人にするのではなく法人が後見人になる例もあります。「育成会が親の会として障害のある人たちを後見してほしい」という意見もあがり、みなさんうなづかれていました。

これまでも何度か成年後見を含む「親なきあと」について勉強してきましたが、これという答えを簡単に見つけられるようなものではありません。今後も視点を変えながら「親なきあと」について考える機会を作っていきたいと思います。

次回の定例会は5/20(木)10:00~12:00の予定で、育成会大橋事務所にて後見人の経験もある相談支援事業所いんくるの神林所長に成年後見人さんのお仕事などをお聞きしたいと思います。また終活の一つとして「成年後見ノート」をご紹介します。

毎年4月2日は世界自閉症啓発デーです!

毎年4月2日は国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です。いやし・希望・平和を表す「青」をシンボルカラーとして、稲佐山電波塔、女神大橋、みらい長崎ココウォーク観覧車など長崎県内はもとより東京タワーや姫路城など日本各地でブルーライトアップが行われました。またライトアップだけでなく、長崎県自閉症協会と長崎発達支援親の会「のこのこ」でつくる実行委員会が主催して、4月2日から8日までの1週間、自閉症啓発ウィークとして長崎県庁1階エントランスホールにおいて、発達障害・自閉症を啓発するためのパネル・ポスターの展示や親の会の活動紹介なども行われました。今年はツナグアートワークスの協力を受け、自閉症や発達障害、知的障害のある方の作品が展示され、長崎市手をつなぐ育成会の会員でツナグアートワークスのメンバーでもある皆さんも、ありのままに自由に表現され、見る人の心がほっこり温かくなるような素敵な作品を出品されていました。コロナ禍の中、大規模なイベントは開催できませんが、こうしたささやかでも地道な啓発活動で一人でも多くの人に自閉症や知的障害を理解して頂きたいと思いました。

来場者にメッセージを書いていただき満開のさくら
パネルやポスターで自閉症や親の会の活動について紹介

成年後見制度を学ぼう!

障害のあるなしに関わらず、判断能力の低下に伴い必要性が高まる成年後見制度。成人した知的障害のある人も親や兄弟姉妹など金銭管理や身上保護をしてくれる人が高齢や病気事故などで判断能力が低下した場合、成年後見制度の利用が必要になってきます。今回の定例会は岡山県社会福祉協議会主催の成年後見制度オンラインセミナーを参加者の皆さんと視聴しました。

今まで何度となく研修会などで勉強してきた”成年後見制度”ですが、制度的なことを漠然と理解していても、利用する立場になってないので遠い存在に感じてしまいます。今回の研修会は、実際運用に取り組まれている社会福祉協議会の方や民生委員、金融機関、行政の方のお話が中心だったので具体的なお話を聞くことが出来、イメージしやすい研修会でした。ただ残念ながら知的障害のある人に特化した内容ではなく高齢者中心のお話が多かったため、多少物足りなさを感じた方もいらっしゃったようでした。しかし障害のある子を持つ自分自身も高齢者となるため、「”わがこと”でもある話なので、身につまされた。」と感想を持たれた方もいらっしゃいました。いずれにせよ、登壇された方々が繰り返し提言されてしたことは福祉、金融、行政等の各機関の垣根を越えた連携の重要性でした。

熱心に視聴される参加者の皆様
岡山のメイン会場と厚生労働省をつないでのパネルディスカッション

コロナ禍で今まで行われた大人数か一堂に会する大会や講習会が開催できにくい昨今ですが、リモート研修会という形態になり今まで参加できにくかった都市圏開催の研修会を受けることが可能になりました。今後も会員の皆様が興味を持たれそうな内容の研修会をご案内できればと思います。

 

出動!!長崎よかよか隊

長崎市手をつなぐ育成会の知的障害理解啓発キャラバン隊「長崎よかよか隊」が2月17日(水)に松浦市福島町にある市立福島養源小学校に出動しました。これは昨年12月に松浦市で開催された県育成会主催の研修会が縁で、その時参加されていた同校の教頭先生に、「特別支援教育研修会」へお招きいただいたものです。

県内とは言え、車で行くには長崎県と直通の交通手段はなく、佐賀県伊万里市と島を結ぶ橋を通って行くようになっています。当日は雪がちらつくあいにくの天気で、帰りは田畑や山は白く覆われているところもありましたが、幸いトラブルもなく往復できました。翌日は朝から積もってバイパスも通行止めになったので、もし1日違っていればアウトでした。

研修会には小中学校の先生や特別支援学級の保護者さん、近隣の保育士さんや町の民生委員さんたちにご参加いただき、校長先生も一番前の席に陣取ってお付き合いくださいました。

雪がちらつく中、集まってくださいました。検温、消毒、マスク、ソーシャルディスタンスを守って実施されました。

伝えたいのに伝わらない体験で「ゲナゲナ」というゲナ語では伝わらず、ジェスチャーOKの許可が出て、動作を繰り返す校長先生。ご協力いただき感謝です。

抽象的な言葉は伝わりにくいという体験。右下は「ちゃんと」を絵にしたもの。線がちゃんと並んでいる様子だそうです。

こちらの「ちゃんと」はちゃんとした人を表したそうで、ちゃんとしているのできらきらと輝いています。

不器用さの体験。軍手を二重に付けると指先が思うように使えません。いつもは簡単にできることもなかなかできずに四苦八苦。加えて「急いで!」「きれいに!」と声を掛けられ、焦ってますますうまくできません。

雪の予報は大当たり!帰るころには田畑や家の屋根はうっすらと白くなりはじめ、無事に帰りつくのかと不安をあおられました。

みなさん私たちの話を最後まで熱心に聞いていただき、感激しながら帰途に就きました。滞在時間2時間半の出動でしたが、あとで福島町は美しい棚田や群生する椿、活きクルマエビがおいしいところだと知りました…。残念!

コロナ禍でのグループホーム支援とは?

新型コロナウイルスの感染が確認されてから約一年が経過しました。長崎でも当初こそ感染者が少ない状況でしたが、現在第3波と呼ばれる感染者数の増加が見られ1月16日から緊急事態宣言が発令され、感染の恐怖に怯える日々が続いています。各育成会事業所でも感染予防のため、施設内の消毒や換気の徹底、作業や昼食などの活動時の三密回避、健康観察など色々と感染対策を講じながら事業を続けています。では生活の場であるグループホームでの支援はどのように行われているのでしょう?

1月後半のとある日、グループホーム十人町の日中支援を体験してきました。日中支援とは午前9時から午後4時までグループホームでの食事の提供、生活支援、健康観察等を行うことです。コロナ感染が報じられた当初から感染予防に努めて支援を続けられているようですが、入居者の周辺に濃厚接触者(PCR検査は陰性)がおられると分かり、さらに徹底した感染予防を講じたうえで生活支援をされていました。入居者のみなさんには基本各自の部屋で過ごしてもらい、食事は各お部屋に配食、トイレなどに部屋から出て来られたら動線を消毒、共有スペースは常時窓は開けたまま、時間を決めての検温も徹底されていました。利用者の皆さんはジグソーパズルをしたり、音楽を聴いたり、楽器を弾いたりしながら各お部屋で思い思いに過ごされていました。『新しい生活様式』を呼びかけられて各自対応していても、第3波の到来以降、今や誰が感染してもおかしくない状況です。”グループホームでの生活を支援する”ことは利用者の方の命を守るという大変責任が重い業務だと思いますが、世話人さんは日々神経をとがらせながらもきめ細やかに支援されていると実感しました。

育成会には現在12か所のグループホーム、ケアホームがあり、スタッフとして一緒に働いてくださる方を募集しております。毎日でなくてもご自分の都合がいい時間にお仕事してみませんか?詳細は長崎市手をつなぐ育成会のHPをご覧いただき、育成会グループホーム支援センターにご一報ください。

「障害のある人の余暇活動の充実について」

障害のある人の余暇活動の一つとしてヘルパーさんとの外出がありますが、ご家族とあるいはお一人での外出を好まれる方は今まで移動支援はあまり必要性を感じられなかったかもしれません。しかし、長時間のマンツーマンでの支援は必要ないけど、ピンポイントでちょっとした支援をしてくれる人が同行してくれたらもっと余暇活動が充実するのに、、、と考えられる方は少なくないのではないでしょうか。例えば、映画館などの施設や乗り物のチケット購入時、外食時の注文の際、また電車やバスの乗り換えなど支援してもらえるともっと活動の幅が広がるかもしれません。加えて友達と一緒にお出かけした時に困ったときだけ支援してくれるヘルパーがいたらいいのにと思われてる方もいらっしゃるかもしれません。そこで長崎市の日中一時支援事業である移動支援のグループ型支援について育成会ヘルパーステーションの蛭子課長に説明いただきました。友達同士やグループホームの入居者同士でのお出かけに活用できそうなサービスに、参加者の皆さんも興味津々のようで、使い方についていろんな質問があがっていました。その後は移動支援について課長と意見交換の時間となり、日頃皆さんが感じていることや要望などにお答えいただきました。また遠くは熊本へ移動支援を利用してヘルパーさんと行かれた話などいくつかの活動内容を具体的に教えていただき、「楽しそうな活動!」とか「そんな利用ならうちの子も楽しめそう!」など様々な声が上がりました。いずれにせよそれぞれ自分に合った支援をしてもらうことで余暇活動の幅が広がり、余暇の充実が図れれるようになるといいですね。

次回の定例会は1月19日(火)10:00~12:00 育成会大橋事務所会議室で「親心の記録」を皆さんで記入してみましょう。一昨年5回シリーズで取り上げたテーマですが、歳を重ねたことで変化した状況もあるかもしれません。何かあった時に困らないためにも、最新の情報を記入し常々アップデートしていきましょう。

 

 

 

「障害のある人の感覚過敏と低反応」

長崎市手をつなぐ育成会では全国知的障害児者生活サポート協会の後援を受け、研修会を企画し、11月に実施を予定していました。しかしコロナ禍の現在、一堂に会する研修会ではなくDVDで講演を視聴する研修会の形態に形を変えて行いました。今回は「障害のある人の感覚過敏と低反応」というテーマで長崎大学生命医科学域子どもの心の医療・教育センター教授の岩永竜一郎先生に講演いただきました。岩永先生は発達障害のある人の感覚分野の権威で、まだ発達障害のある人の感覚の問題が注目される前から研究されています。私たちは知的・発達障害のある人の不適切行動に目を向けてしまいがちですが、実は感覚の問題でそういった行動に至っているケースもあるようです。感覚の違いを理解した上での関わり方で改善するケースもあるとのお話に、「もっと早くにこの話を聞きたかった」という声や「事業所の職員や学校の先生に同じような研修を受けてもらいたい」という参加者の方もいらっしゃいました。

後半は長崎よかよか隊が感覚過敏の疑似体験を行いました。聴覚過敏や視覚過敏の疑似体験は初めて体験される方も多く、実際体験することで改めて知的・発達障害のある人の感覚の問題からくる生きづらさに気づかれたようでした。今後も育成会事業所に従事されている職員さんや育成会会員さん向けに研修会を開催したいと思います。

クリスマスには手作りのケーキを!

今月の定例会は会員同士の親睦を深めるために、そして来月のクリスマスを意識してシフォンケーキ作りを楽しみました。久しぶりの調理の活動とあって参加者の皆さんは和気あいあいと、和やかな雰囲気の中ケーキ作りの作業に取り組まれました。卵黄と砂糖を攪拌する作業では苦労されている方もいらっしゃいましたが、最後には全員がご自宅用のケーキを完成されラッピングも施しました。参加者の皆さんは「お店で買ったケーキみたい!」とか「ケーキなんて久しぶりに作った」「オーブンでだんだん膨らむ様子がかわいい」と喜ばれていました。最後には試食用に準備していた紅茶シフォンケーキをフルーツや生クリームでデコレーションし、優雅なティータイムを楽しみました。

コロナ禍の中で初めて迎えるクリスマス。シフォンケーキをデコレーションしたクリスマスケーキで”おうちクリスマス”を楽しんでいただけたらと思います。

次回の定例会は12月17日(木)10:00~12:00 大橋町の育成会生活支援センター会議室にて『コロナ禍における障害のある人の余暇活動の充実について(移動支援グループ支援型の具体的な動き)』というテーマです。withコロナで今までのような集団での余暇活動が制限される中、移動支援のグループ支援型の活用が注目されています。育成会ヘルパーステーションに蛭子課長に説明していただきます。この機会に皆さんで移動支援のグループ支援型について考えてみましょう!