今月の定例会は神奈川県手をつなぐ育成会様主催の『「障害者も使いやすい新しい後見制度」どう変わる?』というウェブセミナーを視聴しました。講師は以前、長崎市育成会でもご講演いただいた全国手をつなぐ育成会連合会常務理事兼事務局長の又村あおい氏が務められました。成年後見制度は定例会でも度々取り上げ、長崎市社会福祉協議会の方をお呼びして勉強会をしたり、育成会の会員で知的障害のある娘さんの後見人をされているお母様にお話しを伺ったりして研修を重ねてきました。しかし①一度後見人を付けると本人が亡くなるまで止めることが出来ない、②基本的には毎月利用料が発生する③後見類型では後見人に包括的な代理権や取消権が付与され、大前提として本人意思の尊重はあるものの後見人の判断がすべて、④後見人を途中でチェンジ出来ないなどの理由で利用するにはハードルが高いという印象をお持ちの方が多いように感じます。そういった理由で知的障害のある人が成年後見制度を利用する割合がかなり低く、国としても障害のある人の成年後見制度利用促進を目指しているようです。
全国手をつなぐ育成会連合会ではこうした現状を踏まえ、令和3年に成年後見制度に関するアンケートを実施しました。そのアンケート結果を基に現行の後見制度の課題を見直す法制審議会に全育連の久保顧問(前会長)が参画され、知的障害者にとって使いやすい後見制度となるよう審議を重ねられてきました。最速で2030年に施行される見通しの新しい成年後見制度、何がどのように変わるのか?最新情報とともに又村氏がわかりやすく解説されました。基本的には補助類型を主軸(保佐・後見は廃止)とし、特定の事項に対する補助を特定の時期のみ付ける「成年後見性のスポット利用」という形になりそうだとのお話しでした。この考え方は従来の後見制度と大きく異なる点であり、実効性を担保するためにも地域連携ネットワークの構築が重要になるとのことでした。正式な施行までまだ時間があり、これからさらに具体的なことがハッキリしてくると思いますが、育成会に所属しているからこそ新しい情報が入り、知識もアップデートできるのだと心強く感じました。
次回の定例会は2月18日(水)10;00~12;00 育成会生活支援センター会議室にて「入所施設について考えてみよう!」というテーマです。施設解体という時代の流れの中にあっても、親なきあとの選択肢として必要という声が根強い入所施設について皆さんで話し合ってみましょう。お気軽にご参加ください。
