「親心の記録」を書いて考えたこと

今月の定例会は前回に引き続き「親心の記録」を記入しました。前回の定例会でも4年前に記入した内容に変更がある方や今回はあまり変更点はなかったけど今後利用するサービスに変化があるかもしれないと話される方がいらっしゃいました。

今回は『日常生活の様子』についてのページを記入しました。食事・入浴・トイレ・着替えなど日常生活における「できることと苦手なこと」「配慮が必要なこと」の項目を記入していきました。4年間で「できること」は増えたという人もいらっしゃいましたが、印象的だったのが「今までできていたことが最近できなくなってきた。」というお話でした。知的障害のある人は障害のない人に比べて老化が早いという話を聞いていましたが、実際生活を共にされている親御さんが身をもって感じられることに同じ知的障害のある子を持つ親として切ない気持ちになりました。”親なきあとのその先”を考え自分が亡くなり将来子どもが亡くなった時のお墓についても考えて、子ども亡き後の墓じまいに向けて具体的に動かれてる方もおられ、大変考えさせられました。また、全介助の子どもの入浴を一人で担われている方は、今は自分が何とかやっているが自分が高齢になってくると一人での入浴介助は厳しくなるので、入所施設の申し込みをしていると話される方もいらっしゃいました。「親心」とは今現在の生活と自分亡き後、そして子どもの将来の生活、そして亡き後まで思いを馳せることかも知れません。参加者の皆さんと話し合いながら、「親心の記録」の記入を進めることも”今”子どもの将来のために親ができることの一つかも知れません。

次回の定例会は久しぶりにハートセンターで行います。6月23日(木)10:00~茂里町2-41 長崎市障害福祉センター(ハートセンター)5階社会適応訓練室 「親心の記録」を書いてみましょう。参加者の皆さんとお話しながら書き進めると新しい気づきや再点検ができるかもしれません。     (Saya)