成年後見制度を学ぼうpart3

6月の定例会ではご自身も社会福祉士として後見人の経験があるという育成会の相談支援事業「いんくる」の神林所長を迎え、成年後見についてのお話を伺いました。

以前高齢の認知症の方の後見人をされた所長が、どのようなお仕事をされたのか、後見人がついたことで被後見人の方の暮らしがどのように変ったのか、後見人としてどんなことを心がけながらサポートされたのかを分かりやすくお話しいただきました。話が進むと被後見人の方の生活が徐々に安定し、周囲との関りも良好なものになっていく様子が分かり、聞いている私たちも自然とほっとした気持ちになりました。その後、事前にお願いしていた「後見人として動いた時間や報酬」、「後見人がついたことでのメリットやデメリット」、また相談支援専門員の立場から、「後見制度利用に至ったケース」や、「近い将来後見人が必要となるかもしれないケース」などについても、こちらの要望に沿ってお話していただき、みなさん「具体的な話で分かりやすかった」と、とても好評でした。「後見人は本人の代弁者。正しいかどうかではなく、ご本人がやりたいのかどうかを大事にしました。」と話される所長に、「神林さんみたいな後見人さんだったら頼みたい!」という声が上がっていました。

話を聞かれた皆さんは、「きょうだいは遠方にいるので、やはり先では後見人さんのサポートが必要と思っている」「聞けば聞くほど迷ってしまう。」「きょうだいはいるけど、親なきあとの理想は同性の後見人さん。」「後見人が家族でも報告書の提出が必要って知らなかった。」「親の相続で大変だった。どこかのタイミングで後見申し立てしようと思う。」「今のことで精いっぱいだけどせめて記録はつけようと思う。」「後見人をつけたほうがいいと思うけど、自分もまだあと20年は元気だと思うから、もうしばらくは大丈夫。」などいろんな感想を話してくださいました。

所長の「後見人がご本人の代弁者となれるようその方の情報を記録に残しておいてください。」「報酬ゼロで引き受けるケースもあります、後見人がついたことで生活できなくなることはありません。」という言葉が心に残りました。

7月の定例会

自分の体調をうまく伝えられないお子さんの場合、親が健康管理をすることになりますが、健康診断などはどうされているでしょうか?病院に行くのを嫌がるお子さんは病気の発見が遅れて重症化しやすいという話も聞きます。またコロナのワクチン接種も気になりますよね。そこで7月の定例会は「わが子の健康、どう守る?」というテーマで話し合いましょう。

7月21日(水)10:00~12:00                 育成会生活支援センター会議室(大橋町19-19)

久しぶりの長崎よかよか隊出動

昨年から続くコロナ禍のなか、様々な活動に制限を受けながらの生活で知的障害の理解を広めるキャラバン隊活動も思うように出来ない状況下、4か月ぶりに「ななくさボランティアチーム」様から招聘いただきました。長崎一円にフラワーアレンジメントスクールを展開されている「花アトリエななくさ」様が新たな取り組みとしてボランティア活動を始動されるにあたり、知的障害理解の研修会を企画されその講師として「長崎よかよか隊」にお声掛けいただきました。

参加者の皆様は知的障害疑似体験に熱心に取り組まれ、今回初の試みとして作成した「知的・発達障害のある人の成長記録」(ある隊員のお子さんの実体験)を真剣な眼差しでご覧になっていました。2時間にわたる研修会を終えられて「障害のある方々はこんなにも大変な思い(感覚の問題など)をされているんだと初めて知りました。」、「実際の成長記録を見て感動しました。」など嬉しい感想をいただきました。研修会のお礼にと素敵なお花のアレンジメントをいただき隊員一同その美しさに大変感激しました。今まで知的障害のある人との関りが無かった方々に、知的障害理解の貴重な機会をいただき感謝の思いで会場を後にしました。