「自分らしく生きる」って…?

 「自分らしく生きる」ってどういうことでしょうか?

 自分が「自分らしく生きてるか?」と問われても、どうだろうかと頭を抱えてしまいます。ましてや、自分で決める事ができにくい障がいのある人にはもっと難しい事でしょう。

「何を食べたいか?」、「何を着たいか?」、「誰と出かけたいか」、「どこに住みたいか」、「お給料や年金で何を買いたいか」 どれくらいの事を自分で決めているかが、またはどれだけたくさんの選択肢を与えられるかが、自分らしく生きてるかどうかに繋がるのではないかな~と思っています。

ある日、あるお母さんが「今度、子どもがもっと周囲に受け入れてもらいやすいように、薬を試すことにしました。」 というお話をされました。そのお子さんは、自傷や他傷行為があり、そのことでお母さんもたいへん心を痛められており、少し眠気を催し大人しくなるようにと、服薬を決心されたようでした。

「そうすることで、子どもも抑制されたり、叱られたりすることも減るし、周囲の人にも受け入れられやすくなり、結果としては本人にとってもいいと思うんです。」というお話しを聞き、「それはご本人が望む事でしょうか?」と問いかけながらも、お母さんにとっても苦渋の選択だったのだろうと、やるせない気持ちになりました。

「その人らしく生きるためには、本人の事は本人に決めてもらう。」と、分かってはいてもどうにもならないこともあるのかもしれません。でも、受け入れやすいとか受け入れにくいとか、支援者の都合でその人を見ることは、障がいのある人やその家族に寄り添っていると言えるでしょうか。障がいのある人たちをサポートする立場としては、ありのままのその人を受け入れられるように、支援する側が利用者に合わせていけるようなスキルを待たないといけないと思いました。

では今回は9月前半の活動からご紹介します。

●とんとん相撲作り&カラオケ

911.jpg914.jpg昔懐かしい「とんとん相撲作り」をしました。

自分用の力士を作り、その後みんなで土俵に見立てた箱の上でトントン paperpaper

大相撲ハートセンター場所が開催され、白熱した戦いに、みんなも熱くなっていました。

 

913.jpg午後からは視聴覚室でカラオケを楽しみました。 note912.jpg

マイクの奪い合い…ということはなく、みんな順番を守って歌う事ができました。

一人で歌う人、スタッフと一緒に歌う人、それぞれのスタイルで楽しんでいました。

 

 

●お好み焼き作り

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ハートセンターの調理室で、お好み焼きを焼きました。

参加者は材料の買い出しから始まって、野菜を切ったり、生地を混ぜたり、みんな大活躍でした。

この日はなんとちゃんぽん麺を混ぜて広島風のお好み焼きまで作りました。

全員2枚をぺろりと完食。と~ってもおいしかったようです。

 

●エコバッグ作り

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 いつもなら、自分たちの描いた下絵を、水辺の森美術館でシルクスクリーンを使ってプリントしてもらっていたのですが、美術館の都合で今回はできなくなってしまい、スタッフはがっかり。

 そこで、いっそのこと手描きのエコバッグを作ろうということになり、布用のマーカーを使って、バッグに思い思いのデザインを描いてもらいました。

☆をちりばめたものや好きなキャラクターを描いたもの、家族の似顔絵、好きな言葉がぎっしり書かれたものなど、個性豊かな作品が出来上がりました。

この作品は来年の障がい者アート作品展に出品する予定です。heart

●七ツ釜鍾乳洞

991.jpg暑い日にはひんやりした鍾乳洞がぴったりと思って計画したのですが、予想以上のひんやり感にびっくり。

鍾乳洞入口の数メートル手前で、みんな口々に「わあ、もう涼し~い。」と歓声を上げていました。「涼しいを通り越して、みんな寒いのでは…?!」と心配しましたが、中を歩き出すと、登ったり下ったり、細いところをくぐり抜けたりして動くうちに、ちょうど良い感じになりました。

狭い所は、かがんで身体を小さくしないとと通れない所もあり、みんなだいじょうぶかなあと不安になったスタッフですが、子どもたちはスタッフの手助けを受けながら、全員無事に出口にたどり着く事ができました。

992.jpg993.jpgまるで、インディ・ジョーンズさながらの大冒険(?)でした。

今回は夢くらぶのみなさんもヘルパーさんや保護者と参加してくれました。

午後からは西海橋を経由し、西海橋公園に寄って、少し遊んでから帰りました。お天気にも恵まれ、楽しい一日となりました。