本人の身になって…

 ある日のこと、ある式典のアトラクションの時にステージの方に急に駆けだした子がいました。その子を追って、抑え込んだタイムケアスタッフの様子を見た理事長から、こんなお話がありました。

「例え、本人がその状況を分からなくても、本人の身になってみれば、大人に身体を拘束される事は良い環境とはいえません。どうして走り出たのか、必ず理由はあるはずです。しかし、その理由を本人は言えないから、走り出る本人が悪い、だから抑え込まれても仕方ないとなってしまいます。本人の人権を無視したような、そういう図式を育成会の中で作らないようにしましょう。将来、子どもたちが一人前に扱われるように、尊重されるような支援が連続であればいいですね。」 都t

経験や挑戦を大事にする育成会のタイムケアでは、「危ないから」あるいは「できないからやらせない」「じっとしていられないから連れて行かない」ということはほとんどありません。「前回ダメでも今回はできるかもしれない…」という思いで見守っています 。現にそういう事が何度もありました。そのような活動の中で、「危ない」「迷惑をかける」などの理由で、咄嗟に手をつかんだり、時には力ずくで動きを止めようとする時があり、知らず知らずのうちに、「一人前に扱われていない」ような声掛けや支援もあったかもしれないと反省しています。

 そのような活動の中で私たちスタッフは、そういう状況に陥らないために、常にその子の様子を見守り、事前の配慮に気をつけながら支援していかなければならないことを再確認し、今後は「本人の身になった支援」について、スタッフでもっと深く考えていきたいと思います。 

では、タイムケアの活動の様子をご覧下さ~い happy01

“本人の身になって…” の続きを読む