なんて呼ぶ?!

 タイムケアの今月の目標は「丁寧で、年相応の声のかけ方をしよう」ということになりました。スタッフミーティングで、言葉使いの話題になった時、「お手手とかお目目とか言うのはいかがなものか…」という意見があり、障がいのあるがゆえに、いろんな場面でわが子は子どもに扱われている気がするという、お母さんスタッフの一言から始まって、この目標に決まったのでした。

 育成会には”職員行動規範”というものがあります。職員ひとり一人は年齢も考え方も違いますが、利用者に対しては、同じ考え方や想いで支援していこういうことで、育成会の精神を反映させ、障がいのある人の人権を意識した内容になっています。

 その中に「利用者を〇〇さんと呼びます」という一文があり、育成会の事業所では利用者をさん付けで呼ぶようになっています。数年前、タイムケアでも「〇〇さん」と呼ぶようにしようと、早速実行しました。、今まで「〇〇ちゃん」「〇〇君」と呼ばれていたのが、「〇〇さん」になり、戸惑いを隠せない子もいましたし、中にははっきりと「その呼び方はいや」という子もいました。結局、社会人として、もう大人である人が通う事業所と、学齢期の子どもたちが利用するタイムケアを同じに考えなくてもいいのではないか、呼び方が変わることで自分のことだと分からない人もいるかもしれないし、そのせいで落ち着かない気持ちになることもあるだろうと、当時はタイムケアの活動では、絶対ではないけれどできるだけ丁寧な呼びかけ方にしようということに落ち着いたのでした。

 お母さんの中には、「〇〇さんという呼び方は、なんかよそよそしい感じがして好きじゃない。」と言う方もいらっしゃいます。ちゃん付けや呼び捨ては親しい感じがして、本人と支援者の距離が縮まる感じがするのでしょう。さん付けで呼んだから、良い支援ができるわけではありませんが、丁寧な呼びかけには丁寧な言葉が続きます。(「〇〇さん、~してください。」とか)、利用者の人権を尊重し、年相応に対応するということは大事なことですね。

さて、6~7月の活動をご報告します。

 

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