前回、初参加の反応として低学年のお子さんは、お母さんと離れる際に涙をこぼすこともあるという話をしましたが、今回は中高生のお話です。
中高生になると、涙を見せるお子さんはあまりいらっしゃいませんが、その代わりもっと多様な反応を見せる事があります。
高校生のAさんは、初めての参加の時には、お母さんとハートセンターにやって来ました。「おはようございま~す。」というスタッフの声に恥ずかしそうに、うつむいたままで、お母さんから参加費を渡すように言われても、なかなか動けずにもじもじしていました。お母さんの声掛けに、やっと動くといった感じで、その後も、スタッフが話しかけても、かすかにうなずくか、蚊の鳴くような声で返事をするのがやっとというような、とってもシャイなお子さんという印象でした。
しかし、お母さんと別れて活動に入ると、恥ずかしそうにしながらも、スタッフの問いかけに返事をしたりするようになり、徐々に自分からもスタッフに話しかけたりするようになりました。その後はすっかり打ち解けた様子で、スタッフも安心したのですが、活動が終了してお母さんが迎えに見えた途端、また朝のAさんに戻ってしまったのです
その様子に驚きつつも、子どもっていくつになってもお母さんに甘えたい、守られたいというのは本能なんだな~と思いました。もしかしたら無意識のうちに、恥ずかしがり屋でお母さんがいないと何も出来ないという自分を作ってしまっているのかもしれません。そうすることで、いつまでもお母さんが自分の側で守ってくれると感じているのかもしれませんね。
Aさんも、お母さんと離れる経験をたくさんして、お母さんから独立し、そしていつかはお母さんを守ってあげられるようになるといいなと思いました。
今回は「エコバッグ作り」「NCC訪問&あじさい作業所体験」「水フェスタ」「作品作り」のご紹介です。