おかあさ~ん その2

前回、初参加の反応として低学年のお子さんは、お母さんと離れる際に涙をこぼすこともあるという話をしましたが、今回は中高生のお話です。

中高生になると、涙を見せるお子さんはあまりいらっしゃいませんが、その代わりもっと多様な反応を見せる事があります。

高校生のAさんは、初めての参加の時には、お母さんとハートセンターにやって来ました。「おはようございま~す。」というスタッフの声に恥ずかしそうに、うつむいたままで、お母さんから参加費を渡すように言われても、なかなか動けずにもじもじしていました。お母さんの声掛けに、やっと動くといった感じで、その後も、スタッフが話しかけても、かすかにうなずくか、蚊の鳴くような声で返事をするのがやっとというような、とってもシャイなお子さんという印象でした。

しかし、お母さんと別れて活動に入ると、恥ずかしそうにしながらも、スタッフの問いかけに返事をしたりするようになり、徐々に自分からもスタッフに話しかけたりするようになりました。その後はすっかり打ち解けた様子で、スタッフも安心したのですが、活動が終了してお母さんが迎えに見えた途端、また朝のAさんに戻ってしまったのですdespair

その様子に驚きつつも、子どもっていくつになってもお母さんに甘えたい、守られたいというのは本能なんだな~と思いました。もしかしたら無意識のうちに、恥ずかしがり屋でお母さんがいないと何も出来ないという自分を作ってしまっているのかもしれません。そうすることで、いつまでもお母さんが自分の側で守ってくれると感じているのかもしれませんね。

Aさんも、お母さんと離れる経験をたくさんして、お母さんから独立し、そしていつかはお母さんを守ってあげられるようになるといいなと思いました。

今回は「エコバッグ作り」「NCC訪問&あじさい作業所体験」「水フェスタ」「作品作り」のご紹介です。

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おかあさ~ん (T_T)

初めての場所や、初めての人に会う時には、程度の差はありますが緊張しますよね。

タイムケアに初参加の場合も同じです。お子さん以上にお母様が心配顔で離れがたい様子の時もあります。

低学年のお子さんは、泣き出してしまうこともよくあります。「おかあさ~んcrying」と泣いているわが子を置いて帰るのは後ろ髪を引かれる思いですよね。「こんなに泣いて嫌がっているのに、無理に行かせるなんて、悪かったかな…。」と自分を責めるお母様もいらっしゃるかもしれません。

ところが、子どもたちは切り替えが意外と早いんですよ。お母さんの姿が見えなくなると、泣き止んで、活動やスタッフとの関わりを楽しむ余裕さえあります。でも中には、活動が終わってお迎えのお母さんが見えた途端に、「おかあさ~んweep」と涙ぐむ子もいます。大好きなお母さんと会えた安堵でいっぱいなのでしょうね、そしてちょっぴり”頑張ったアピール”もあるのでしょう。

年齢に関係なく、初めての経験は不安でいっぱいですが、繰り返すことで見通しが立つようになります。朝はお母さんと離れて寂しいけど、みんなと楽しく活動出来るし、終わったらお母さんが迎えに来て家に帰って、いつも通り。長い目で見ると、家族以外の人と過ごす経験ってとても大事ですよ。

タイムケアでたくさんの体験をして、家庭や学校以外の世界をもっと広げてもらえるといいなと思います。

では「クレープ作り」「お買い物」「山里小プール」の様子をお知らせします。

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