これでいいのだ!

先月、九州地区育成会の鹿児島大会に参加してきました。

その中で「ゲニー工房」という就労継続支援B型事業所を大分で運営されている、小児精神科医の釘宮誠司さんの講演を聴く機会がありました。主に発達障害の人たちの支援をされており、講演の内容も自閉症・アスペルガー・AD/HDを発達三兄弟と称して、それぞれの特性や関わり方、新しい取り組みなど、ユーモアたっぷりに話されました。

釘宮さんがご自分の病院で行っている認知行動療法的アプローチを紹介されたのですが、その中にライフステージに応じた支援というのがありました。0~2才(おっぱい飲み込み期)、2~9才(遊び込み期)、10~18才(覚え込み期)、19才以上(磨き込み期)という4つのステージに分かれていて、タイムケア世代の遊び込み期、覚え込み期の子ども達に必要な支援とは「集団の中で遊びを教える支援」「集団で遊ぶことの楽しさを教える支援」そして「こだわりへの介入」「興味の発見、専門性の追求」「特性を発見し、育てるスクーリング」だそうです。集団は同級生ではなく異年齢がいいそうですよ。

特に、小学校高学年から高校までの覚え込み期の子どもたちは、ルールや習慣、言葉、コミュニケーション能力など、社会生活に必要なことを覚え込み、自発的に動き「自信を持つ」ことが大事ということでした。聴いていて、「これって育成会のタイムケアにも当てはまる!」と興奮してしまいました。

支援には自由と構造化が大事という事でしたので、これについては、まだまだ勉強していかなければなりません。しかし、年齢も学校も違う子ども達が集まって、楽しく遊び、マナーやルールを身につけながら、さまざまな体験をして自信を付けていくという点で、「うん!このやり方でいい!」と鹿児島の地で勇気をいただいた私でした。confident

今回は夏休み後半の活動からご紹介します。

●冷やしうどん作り

8111.jpg元宮交流センターをお借りしての調理の活動は、バス移動もあって、それも楽しみの1つとなっています。

今回は冷やしうどんとおにぎりを作りました。わかめやかまぼこ、天かすに大葉、カイワレをトッピングし、みんなでおいしくいただきました。

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●水辺の森 水フェスタ

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水辺の森公園で開催された長崎市上下水道局主催の水フェスタに行きました。水の大切さを呼びかけるこのイベントには、ヒーローショーや南極体験、人工の雪を降らせるスノーランド、金魚すくいなど楽しいコーナーがいっぱいですhappy01

空気でふくらませた大きな大きな滑り台は、滑るのがちょっと怖いくらいでした。

ペットボトルのお水のプレゼントやクイズラリーではおかしをいただき、水道水やミネラルウォーターなどの4種類を当てる利き水大会に参加して粗品をもらったりと、おみやげいっぱいで大満足の参加者でした。

●野岳&萱瀬ダム(大村)

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先ずはみんなで吊り橋を渡り、周辺を散策しました。前回、この吊り橋から靴を落とした子がいて、今回はそんなことがないようにと、スタッフも慎重に渡りました。

散策後は、水遊びに行き、「足先だけよ。」と言って入ってもらったのですが… coldsweats02

水が大好きなAさんは座り込んでしまって、みんな大慌て。さらにそれを見て、「自分も!」と思ったのでしょう。突然、服を脱ぎ出す子が…coldsweats02

8193.jpgのサムネール画像慌てると声掛けも余裕が無くなり、「ダメよ!」と、禁止調になってしまいましたが、思いの外冷静に、脱ぐのを止めてくれたBさんでした。

あとで、その話をすると、Aさんのお母さんもBさんのお母さんも、「小さい頃は水を見るとすぐに裸になるので大変でした。」とおっしゃってました。成長したね。wink

野岳の後は、萱瀬ダムに見物に行きました。少し離れた公園から、先ずはダムを見物…と思いきや、みんなダムより水たまりのあめんぼに興味津々でした。

 

●長崎新聞社見学

8231.jpgタイムケアとしては初めての活動「長崎新聞社訪問」です。いつも目にする新聞がどのようにしてできるのかをじっくり見学させていただきました。

見学の前に、映像を見ながら新聞ができるまの説明を聞き、いざ出発!最初に見せていただいたのは、広い部屋に並ぶたくさんの机とパソコン、机に積み上げられた資料の山!新聞社が一番忙しいのは夜の11時だそうで、午前中は人も少なく静かでした。

実際パソコンを使って、編集の様子を見せていただいた後、印刷所の方を案内して8232.jpgいただきました。

大きな大きなロール紙がいくつも置かれていて、触るとつるつるしていて、新聞と違うな~と思っていたら、一度濡らすのだそうです。

たくさんの機械でいっぱいでした。もちろん、まだ印刷は始まっていないので静かでしたが、一旦印刷が始まるとそれはそれはすごい音だそうです。みなさん耳栓をしてお仕事されるとの事でした。

帰りにはとてもすてきなプレゼント8233.jpgをいただきました。見学した記念に参加者の名前や写真、育成会チャレンジクラブ“フレンズ”の紹介が載った新聞です。

これは特に、育成会保存用にいただいたカラー刷りのものですが、参加者全員にモノクロの記念新聞をいただきました。

良い思い出になりました。長崎新聞のみなさん、どうもありがとうございました。

 ●市民プール

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タイムケアのプールの活動は山里小学校のプールをお借りして、夏休み中に5回程度行っていますが、昨年より、大学生スタッフが集まりやすい8月末に1回だけ市民プールにも行っています。

広くて人の多い市民プールでの活動は、スタッフをたくさん配置して、目配りを万全にして、活動しています。前日まで台風の影響で雨続きだったので、当日は室内プールかなと心配したのですが、みごとに晴れましたsun

やっぱり、子どもたち、守られてますね~happy01

今年の夏休みも、大きな事故もなく無事に活動を終える事が出来ました。参加してくれた子どもたち、ありがとうheart01 スタッフのみなさん、お疲れ様でした~heart