「自分らしく生きる」ってどういうことでしょうか?
自分が「自分らしく生きてるか?」と問われても、どうだろうかと頭を抱えてしまいます。ましてや、自分で決める事ができにくい障がいのある人にはもっと難しい事でしょう。
「何を食べたいか?」、「何を着たいか?」、「誰と出かけたいか」、「どこに住みたいか」、「お給料や年金で何を買いたいか」 どれくらいの事を自分で決めているかが、またはどれだけたくさんの選択肢を与えられるかが、自分らしく生きてるかどうかに繋がるのではないかな~と思っています。
ある日、あるお母さんが「今度、子どもがもっと周囲に受け入れてもらいやすいように、薬を試すことにしました。」 というお話をされました。そのお子さんは、自傷や他傷行為があり、そのことでお母さんもたいへん心を痛められており、少し眠気を催し大人しくなるようにと、服薬を決心されたようでした。
「そうすることで、子どもも抑制されたり、叱られたりすることも減るし、周囲の人にも受け入れられやすくなり、結果としては本人にとってもいいと思うんです。」というお話しを聞き、「それはご本人が望む事でしょうか?」と問いかけながらも、お母さんにとっても苦渋の選択だったのだろうと、やるせない気持ちになりました。
「その人らしく生きるためには、本人の事は本人に決めてもらう。」と、分かってはいてもどうにもならないこともあるのかもしれません。でも、受け入れやすいとか受け入れにくいとか、支援者の都合でその人を見ることは、障がいのある人やその家族に寄り添っていると言えるでしょうか。障がいのある人たちをサポートする立場としては、ありのままのその人を受け入れられるように、支援する側が利用者に合わせていけるようなスキルを待たないといけないと思いました。
では今回は9月前半の活動からご紹介します。