あの子ばっかり…

前回、参加者に対しマンツーマンで対応する場合とそうでない場合があるというお話をしましたが、それに関連したお話をひとつ。

スタッフミーティングの際に、あるスタッフがこういう報告をしてくれました。

「ある日Aさんが何度かみんなと違う行動をしようとするので、理由を聞いてみると、『Bさんはいつも好きなように動き回るのに、どうして私はダメなんですか?』と言ったそうです。『Bさんにはスタッフがついてるけど、Aさんにはついていないから、みんなといっしょにいないと、見失ったりして心配になるから。』と答えたんですが、スタッフがついていないお子さんに、今以上にもっともっと気を配ってあげなきゃいけないと思いました。」

マンツーマンで対応するお子さんは、スタッフが1人(場合によっては2人)ついて一緒に活動します。そうでないお子さんたちは、自ら進んで、またはスタッフの声掛けで団体行動ができるお子さんなので、当然誰かがつきっきりというわけではありません。もちろん、スタッフが話しかけたり、活動に誘ったりするので、マンツーマンではないお子さんが活動中ひとりというわけでもありません。

Bさんは、1ヶ所にじっとしているのが苦手なお子さんなので、Aさんからすると、好きなように動き回っていると感じたのでしょうね。担当がいるから自由に動き回れるのではなく、動き回るから担当がついているのですが、Aさんにしてみれば、それが羨ましく、不平等に感じたのかもしれません。

改めて、もっともっと子どもたちの言葉に耳を傾け、それぞれの想いを受け止めてあげなくてはいけないなと、皆が感じたスタッフミーティングでした。

今日が今年最後のブログ更新です。12/29~1/3は育成会のタイムケアはお休みをいただきますが、1/4から、「体験・仲間作り・余暇の充実」を目指して、張り切って活動していきますsign03 それではよいお年をお迎え下さい。

おっと、このあとの活動の様子も読んで下さいね~happy01

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ぐんぐん成長 (^_^)

 育成会タイムケアでは、当然のことですが、子どもたちの安全を第一に考えてスタッフの配置をしています。

 初参加のお子さんは、不安な気持ちで参加するので、常に誰かがそばにいたほうが安心できるでしょうし、小学校低学年のお子さんは、危険の認知度が低いことや、団体行動の経験が少なく、思いがけない行動をすることがあります。また、興味のあるものに向かって突然走り出したり、自分の思いがうまく伝わらずに他傷や自傷があったり、団体行動が苦手で、自分の行きたいところへ行ってしまう、活動内容によっては支援が必要など、さまざまな理由や参加時の様子から判断して、マンツーマンが必要なお子さんには、担当のスタッフを配置するようにしています。 

 さて、Aさんは小学校低学年だったこともあり、活動時にはマンツーマンで対応していました。団体活動の経験もあまりなく、体力もそれほどなかったAさんは、疲れたり飽きたりすると、だだをこねて座り込んだりしていました。始めの頃は動かなくなったAさんを、スタッフが抱っこしたりおんぶしたりすることもよくありましたが、スタッフミーティングで、対応を統一する事にして、抱っこやおんぶはしないようにしました。座り込んだAさんとスタッフの根比べになることもしょっちゅうでしたが、本人の体力がついてきたこともあったのか、徐々に座り込む事も少なくなり、活動もスムーズになってきました。そして3年たったある日の活動日誌に「もう、マンツーマンの必要はないと思います。」とスタッフの言葉が書かれていました。happy01 年齢が上がって、経験値も上がり、体力も付いて、子どもたちはぐんぐん成長していきます。

 月1回のスタッフミーティングでも、「○○さんが、○○できるようになった。」とか「○○さんが、○○をしなくなったんですよ!」などと、子どもたちの成長が語られる度に、スタッフのみんなは笑顔になり、これからもガンバルゾ~と思います。

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