余暇とは…?

 昨年、大学院に通われている学生さんが、卒論の研究に取り上げさせてもらいたいということで、タイムケアを利用していた2名のお子さんの観察に数か月間通われていました。その学生さんが、今春、卒業を前に、「余暇支援の発達的意義に関する研究」という題名の着いた分厚いファイルを持ってご挨拶に来てくださいました。100ページにも及ぶその論文は大変興味深い内容でした。

 冒頭に「余暇」概念について述べられた部分があり、ある研究者の言葉によると『余暇の活動とは「休息」「気晴らし」「自己開発」を満たす活動』だそうです。タイムケアでは「障がいのある子どもたちの余暇活動支援」を行っています。たくさんの体験を大切にした活動の提案を心がけているのですが、「自己開発」という側面から見ても、やはり体験を重視することは間違っていないかったと再確認できました。6時間の中でのんびり休憩したり、何かを作ったり、体を動かしたり、何かに挑戦したり、おしゃべりしたり、そのすべてが余暇なんですね。

 ご家族への聞き取りも記録があり、その中で「自分たち(親)だけだったら、させてないことが多かったと思う。タイムケアを使うようになってからは、出来ようができまいが参加することで、結果できるようになったことは多い。改めて考えるとタイムケアの活動のほとんどは経験したことない事だったから。」と話されており、また「タイムケアではいろんな子どもたちがいて、いろんなスタッフがいて声のかけ方も違っていて、本人はいらっとすることもあるだろうが、それでも活動に参加できているという事はこだわりの強いうちの子にはプラスになっているのかなと思う。」とも話されており、育成会のタイムケアの活動を認めていただきほんとうに嬉しく感じました。

 ご紹介したい内容はまだまだあるのですが、この辺で連休中の活動を中心にご紹介しますね。

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