「わたしのいいところ」って?

 長崎市育成会には本人部会FICSという本人活動があり、年8回話し合い活動やクリスマス会などの交流会、グループホームの見学などの研修、そして研修会の主催を行っています。先日はそのFICSの中で「自分を知る」というテーマで話し合いをしました。

 時々本人さんから「〇〇さんからこんなことを言われて腹が立った。」という訴えを聞きますが、一方では他の人に同じような思いをさせているかもしれません。先ず誰もが長所と短所を持っていることを知ってもらうために、「自分のいいところ」と「自分があまりよくないと思うところ」を書いてもらいました。みなさん自分について振り返る機会もあまりないためか、なかなか筆が進まないようでしたが、「元気がいい」「あいさつが上手」「まじめに仕事をする」「仕事がていねい」「力がある」など、職場や事業所で褒められた言葉が多く挙がりました。

 後半では他の人から見たそれぞれのいいところを言ってもらいました。「洋服のセンスがいい」「明るい」「笑顔がいい」「やさしい」「難しいことばを知っている」など、たくさんの褒め言葉をもらい、はにかみながらも満面の笑みで聞いていらっしゃいました。褒め言葉は人を前向きにしてくれますよね。

 タイムケアでも子どもたちを褒めるということをスタッフ間で共通理解しています。「できたね」「すごいね」「助かるよ」と、褒められることで自己肯定感が増し、自尊感情が育ちます。この感情は成長していくうえで欠かせないものなので、意識的に褒めることでしっかりと伸ばしてあげたいなと思います。

 では、今回は9,10月の活動をお知らせします。

 ●元宮オリエンテーリング

f2014090601.jpgf2014090602.jpg   あいにくの小雨でしたが、元宮公園を使ってオリエンテーリングをしました。

 「上の公園までの階段は何段?」「時計台にあるモチーフの花とくだものは何?」 「上の公園の展望台から海は見える?」「上の公園の遊具の数は?」という問題が出され、それを解きながら元宮交流センターや公園の周辺を巡りました。

 百段以上もある階段を登るのは大変でしたが、みんなでいっしょに数えながら上の公園へ。上に到着する頃はスタッフの息も上がってしまいました。

 答えが気になる方は、ぜひ元宮公園で確かめてみてくださいねhappy01

 

●トルコライス作り

f2014091501.jpgf2014091502.jpg 長崎が発祥のトルコライス。見た目もボリュームも、子どもたちにとって大満足の一品です。ワイワイガヤガヤとにぎやかに調理をしながらも、スタッフの声かけや他の参加者の真似をしながら、包丁の使い方や準備や後片付けを身に付けていくようです。

 同じことを長く続けるのが苦手なお子さんは、ときどき部屋を出てスタッフとホワイトボードに絵を描いたりしながら気分転換をして、また調理に参加するという繰り返しです。少しずつ部屋に入れる時間が長くなってくるのを感じたときはスタッフも嬉しくなります。  そして、食事が始まるとしばしの沈黙が訪れます。みんなで作った料理は一味違うでしょうね。

 

●山茶花高原

f2014092301.jpgのサムネイル画像f2014092302.jpg 一足早い秋の訪れを感じる高原は気持ちがいいものです。山茶花高原では、小さい秋を見つけながらアスレチックで体を動かし、思い思いに遊びました。ブランコに乗ったり、吊り橋を渡ったりトンネルに潜り込んだり、中には遊具の上に登ってしまう参加者も…。

 みんなでお弁当を食べた後は、有料遊具がある遊園地のエリアに移動し、自転車、観覧者、グライダーの中から好きな乗り物1つとミニSLに乗りました。迷いながらも全員が自分で選ぶことが出来ました。

 

 

●育成会運動会

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f2014092703.jpg 長崎市手をつなぐ育成会では毎年運動会を開催しています。今年も市民会館の体育館に育成会の会員さんや育成会の事業所の利用者、来賓、職員、ボランティアと総勢480名が集まり、いろんな競技を楽しみました。今年はお忙しい中、田上市長にも来ていただきご挨拶をしていただきました。

 毎年、タイムケアからも参加しているのですが、大勢の参加者に始めは緊張した面持ちの参加者も、すぐに慣れ、スタッフに付き添われながらパン食い競争や玉入れ、リレーなど一人でいくつもの競技に参加し、バッグがぱんぱんになるくらい賞品をゲットして帰りました。

 「何が出るかな?」「ひっくり返せ」「あなたもピカソ」「運命ゲーム」「となりにハイ!」など、題名を聞いただけでは分からないかもしれませんが、楽しい競技が盛りだくさん。

 今年は本人さんたちが考えた競技「いろいろリレー」が新登場し、さらに盛り上がりました。

 

●凬頭周辺散策&ランチ

f2014100602.jpgf2014100601.jpg 文化祭の代休日という学校があり、平日ではありましたが、タイムケアの活動を実施しました。秋晴れの空の下、凬頭までバスで行き、公園から竜馬像をめざして下りました。

 高校生の参加者が小学生の参加者を気遣い、お世話もしてくれ、スタッフも助けられました。異年齢の子どもたちが集まるタイムケアでは、このような関わりが見られてとても微笑ましいです。

 竜馬のブーツを履いて舵を握る姿を記念撮影した後、若宮神社にも立ち寄りました。たくさん歩いた後はお待ちかf2014100603.jpgねのランチrestaurant   メニューから好きなものを選ぶのも楽しみの一つです。

 その後は中島川でのんびりと鯉のエサやりを楽しみました。途中、公園で休憩しながらハートセンターまで戻りました。

 

 

 

●純心大の学生さんと遊ぼうf2014101202.jpgf2014101201.jpg

 育成会のタイムケアには、たくさんの登録スタッフがいます。障がいのある子を持つ親、きょうだい、教育や福祉、医療を学ぶ学生、障がいのある人との交流を目的に来てくれる人もいます。大学生のみなさんはいろんな大学の方がいらっしゃるのですが、以前純心大の学生さんに企画からお任せした活動が好評だったので、2回目を企画してもらいました。

 タイムケアや夢くらぶ(育成会の会員活動)の参加者は学生さんが大好きです。明るく元気な学生さんといっしょにまずは自己紹介をしたり今はやりの妖怪体操をしました。

f2014101203.jpgf2014101204.jpg おはなしシアターや新聞紙じゃんけん、おばけ作りなど、みんなが楽しんでできそうなものをたくさん考えて来てくださいました。中でもダイナミックかつエキサイティングに遊べたのは新聞紙破りです。思いっきり破りまくってみんな大満足。最後は新聞紙に埋もれてみのむしみたいになりました。

 純心大のみなさん、ほんとうにありがとうございました。