本人主体って…?!

 年が明けたと思ったら、もう3月…。年を重ねると時の流れが速すぎてついていけません。coldsweats01

 さて、先月育成会の職員研修会があり、その中で「本人主体」についてのグループトークをする時間がありました。いくつかのケースが提示され、どういう支援がベストだったのかを考えるものです。「過去の家族からの情報をもとに、本人に確認せずにいくつかの選択肢から食事を決めた」「事前には行くと言っていたのに、当日になって足が痛いから行かないと言いだした本人を誘って、結局外出した」「家族が運動不足解消のため絶対参加させたいということで、したくないと言う本人に運動の活動に参加してもらったが、座り込んだりして積極的に参加しなかった」など6つの例が挙げられていました。3つめの例のように運動不足の解消、本人の健康を考えると運動をさせたいという親心も分かりますし、支援者の立場で言うと「無理強いしても本人は楽しくないだろう」という気持ちになるでしょう。「人員配置に余裕があれば、本人が好きそうな運動の活動に切り替える」という職員さんの意見があり、工夫しながら対応していただければ、親としては安心できるなと嬉しく思いました。本人の想いと親の意向の調整は難しいところですね。

 本人主体と言っても、本人のいいなりになることではなく、本人の不利益になることは本人に納得してもらって我慢してもらわなければいけないこともあります。大切なことは、なぜだめなのかを説明することですよね。タイムケアの参加者は学齢期のこどもたちなので、特に小学生の子たちにはついつい、「ダメ」で済ませてしまいがちですし、団体行動が基本なので、全員の願いを聞いて活動することが出来ず、残念ながら時には我慢してもらうこともあります。でも我慢することは成長につながることもあるはずですよね。これからも障がいのある人をひとりの人として認め、しっかりと説明し、意思を確認していきたいと思います。

 

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