「グループホーム以外の暮らし方」について

暑い暑いとうんざりするほど口にしている今日この頃ですが、皆さま元気にお過ごしでしょうか?不安定な大気の影響で集中豪雨の被害を受けられた方に、一日も早い復旧と心の安定が訪れますことを願わずにはいられません。

  7月の定例会は「グループホーム以外の暮らし方」というテーマで話をしました。先日の長崎市手をつなぐ育成会の定期総会で、ご両親が亡くなられた後もヘルパーさんの支援を受けながらご自宅でひとり暮らしをされていた本人さんのお話や、グループホーム、サテライト型住居での生活を経て、一人暮らしを始められた本人さんのお話もありました。障害のある子どもの将来の生活の場としてグループホームを選択肢の一つに考えられている親御さんは多いかもしれませんが、今後は多様な暮らし方が可能になってくるかもしれません。グループホームでの暮らし以外の色々な選択肢について、皆さんで話し合ってみました。

 参加者の方のほとんどが現在ご自宅で障害のある子どもさんと生活を共にされており、中には将来の親御さん自身の高齢化を見据えて、グループホームでの生活を既に経験された方、また今現在子どもさんがグループホームを利用されている方もいらっしゃいました。「終の棲家」としてグループホームを考えていらっしゃる方は、グループホームの数が不足している状況で、将来のことを考え、どのタイミングで子どもの生活の場を移行したらよいのか、不安に思われているようでした。また、住み慣れた自宅でヘルパーさんの支援を受けながら生活する場合、支援区分や介護保険の認定によって受給量も変わってくるので、安心して長時間生活全般の支援をお任せできるような状態ではないように感じました。入所施設は減少し、、地域で暮らすことが重要視されるようになりましたが、職員が常時いるということで、入所施設を希望される方もいらっしゃいました。

 5年先、10年先を見据えても、グループホームの数は利用希望者数に対してに少なく、ホーム以外の暮らしと言ってもまだまだ安心できるものではありません。どんな選択をしたとしても、はたしてそれが本人にとって理想的な”終の棲家”と言えるのか?親として今後も本人の意思と幸せを中心に置きながら、様々な選択肢を模索し続けなければなりませんが、本人や家族の意向で暮らし方を選択できるということは幸せなことだと改めて実感しました。

 次回の定例会のお知らせです。暑い日が続きますが、参加者の皆さんと一緒に楽しくおしゃべりして夏バテを吹き飛ばしましょう!

 日時:8月21日(月) 10::00~12:00 

 場所:タイムケア事務局「フレンズ」茂里町ローソン2階