第一回長崎市育成会主催「家族支援ワークショップ」開催!

 九州北部も梅雨明けし、いよいよ夏本番です。不安定な天気の日も見られますので、集中豪雨への警戒も怠ることなく、暑い夏に向け体力的にも備えたいものです。

 7月8日(土)ハートセンター2階研修室にて、長崎市育成会主催の家族支援ワークショップを開催しました。長崎市育成会ではこれまで研修会や定例会で会員向けに家族支援ワークショップを実施していましたが、今回は家族支援の説明も入れたチラシを長崎市内の小中学校に配布し、新聞に案内の記事を掲載して、会員外の方もお誘いして行いました。当日は当会の理事長や会員の※ファシリテーターと参加者合わせて16名の参加がありました。障害のある子どもさんをお持ちの保護者だけでなく、支援者の方にも参加して頂き、支援者目線で家族支援の必要性を実感していただけたのではないかと思いました。

 まずは自己紹介から始まり、初対面の緊張を解くために好きなもので集まれというワークをしました。行きたい場所(北海道、東京、京都、沖縄)で参加者全員がそれぞれグループを作り、なぜそこに行きたいのかを発表し、和気あいあいと盛り上がりました。

 次に、学習テーマの「家族にも支援が必要です」のスライドを視聴しました。日々の忙しい生活でついつい埋もれがちな自分の気持ちの見つめ直しや、家族(配偶者や障害のないきょうだい)への配慮について、わかりやすい中にもなるほどと納得できるスライドで何度視聴しても学びが多いプログラムだと思いました。

 その後、スライドでの学習も踏まえ、親子関係チェックシート(身体的・心理的)のワークをしました。色々な設問に答えそのあとに当てはまる項目でタイプ別に分類されると、普段自分でも意識しなかった自分のタイプがわかり、子どもへの関わりの自分の傾向を改めて客観的に見直すことができました。

 最後に参加者全員で大きな輪を作り、自分のプチ自慢をする回転木馬のワークをしました。中にはプチとは言えないほど素晴らしい自慢もあり、聞いている方も自己肯定感が上がるワークでした。毎回感じることですが、このワークは自分のプチ自慢を発表することで自己肯定感を上げることを目的としていますが、他の人の話を聞くことで自分自身も幸せな気持ちになります。終始和やかな雰囲気でプログラムが進み、終盤では皆さん打ち解けて笑顔が沢山見られました。

 初めての試みで不安もありましたが、家族支援ワークショップという言葉に全くなじみがなかった一人でも多くの方に、家族支援の趣旨と必要性を理解いただき、実際にワークショップを体験してもらうことで、身近に感じてもらえたことは有意義なことだと思いました。家族支援に出会った時の私たちがそうであったように、参加された方が学びや話し合いの中で、自分の子育てを振り返り、小さなことに気付いたり、ほっと一息ついたりしていただけたら嬉しいなと思いました。

 次回は10月24日(火)10:30~12:30です。就学前の保護者対象に「心に栄養を注ぎましょう」というテーマで障害のある子を持つ親に起こりがちな出来事とは?障害と夫婦関係は?うちの子に合う学校選びについて話し合います。是非この機会に興味のある方はご参加ください。また周りに就学前で子どもさんの学校選びに困っているという方がいらっしゃればお声かけください。

※ファシリテーターとは:ワークをスムーズに進行するための進行役。リーダーではなく、参加者と共に学び、共に考え、共に成長する参加者と対等の立場の人。