どうしてる災害の備え?

降り続く雨に気分も沈みがちになりますが、雨に濡れてひときわ輝きを増すあじさいには心を癒されますね!

4月に発生した熊本地震から2か月が過ぎましたが、いまだに6200人近くの方が避難所生活を余儀なくされています。報道で被害の模様を目にするたびに、一刻も早い復興を願わずにはいられません。

6月の定例会は「どうしてる?災害への備え」というテーマで、日ごろの防災意識や具体的な避難についての知識などを皆さんで話し合ってみました。まず最初に、国立国際医療センターが作成した「特別な支援が必要なこどもとその家族のための緊急時対応準備マニュアル」をもとに日頃の災害対策をチェックしてみました。「あなたの家の備えは大丈夫?」という12個のチェック項目を参加者の皆さんに各自チェックしてもらったところ、2~3個該当する人もいましたがほとんどの人が0という結果でした。改めて日頃の災害への備えの大切さを再認識しました。

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また災害時に自力で避難することが困難な高齢者や障がい者を把握するための「災害時要援護者名簿」についても、各自治体での取り組みにはばらつきが見られ、整備が必要な状況のようです。

ただ災害はいつ起きるかわかりません。災害に見舞われた時に他の人にわが子の支援を託す場面もあるかもしれません。そんなときのために子どもの情報と必要な支援、服用している薬の情報等を記入した緊急情報フォームがあると、かなり安心してわが子の支援を他の人に託すことができるのではないかとの提案はとても勉強になりました。加えて、電源の必要がないゲーム、感覚過敏(触覚過敏)のある人には気持ちを落ち着かせるぬいぐるみなどのグッズも非常時持ち出し袋に入れ携行した方がいいことも話し合いの中で再認識しました。

大きな災害が起こるたびに「障がいのあるわが子を安全に避難させるにはどうしたらいいのか?」「避難所で生活ができるのだろうか?」と不安になります。まずは日頃からの備えの大切さを知り、出来ることから準備しようと実感しました。

さて、次回の定例会は「卒業後の進路について」です。自閉症の我が子の就活を取材したドキュメンタリーを視聴して、卒業後の生活について話しあってみましょう。お子さんが学齢期の方や先輩の方々のお話をたくさんお聞きしたいので、まだ会員では無い方にもお声をかけていただいてご一緒のご参加をお願いします。

<7月定例会>

7月13日㈪ 10:00~12:00 「卒業後の進路について」

場所:ハートセンター 2階 研修室にて