おかあさ~ん その2

前回、初参加の反応として低学年のお子さんは、お母さんと離れる際に涙をこぼすこともあるという話をしましたが、今回は中高生のお話です。

中高生になると、涙を見せるお子さんはあまりいらっしゃいませんが、その代わりもっと多様な反応を見せる事があります。

高校生のAさんは、初めての参加の時には、お母さんとハートセンターにやって来ました。「おはようございま~す。」というスタッフの声に恥ずかしそうに、うつむいたままで、お母さんから参加費を渡すように言われても、なかなか動けずにもじもじしていました。お母さんの声掛けに、やっと動くといった感じで、その後も、スタッフが話しかけても、かすかにうなずくか、蚊の鳴くような声で返事をするのがやっとというような、とってもシャイなお子さんという印象でした。

しかし、お母さんと別れて活動に入ると、恥ずかしそうにしながらも、スタッフの問いかけに返事をしたりするようになり、徐々に自分からもスタッフに話しかけたりするようになりました。その後はすっかり打ち解けた様子で、スタッフも安心したのですが、活動が終了してお母さんが迎えに見えた途端、また朝のAさんに戻ってしまったのですdespair

その様子に驚きつつも、子どもっていくつになってもお母さんに甘えたい、守られたいというのは本能なんだな~と思いました。もしかしたら無意識のうちに、恥ずかしがり屋でお母さんがいないと何も出来ないという自分を作ってしまっているのかもしれません。そうすることで、いつまでもお母さんが自分の側で守ってくれると感じているのかもしれませんね。

Aさんも、お母さんと離れる経験をたくさんして、お母さんから独立し、そしていつかはお母さんを守ってあげられるようになるといいなと思いました。

今回は「エコバッグ作り」「NCC訪問&あじさい作業所体験」「水フェスタ」「作品作り」のご紹介です。

8181.jpg●エコバッグ作り

以前、水辺の森美術館でシルクスクリーンを使ったエコバッグ作りをさせていただき好評でした。これは夏休みの作品にぴったりということで、また指導していただきました。

午前中はそれぞれバッグに転写するためのデザイン画を描きました。絵が苦手なお子さんは、スタッフに手伝ってもらいながら取り組みました。

午後からは美術館に移動して、いよいよ布バッグに絵を転写です。

818202.jpgインクを載せる時は、ずれるといけないので、1人が押さえて、2人で協力し合って行いました。

思い思いのデザインと、好きな色のインクで、世界に1つだけのエコバッグの出来上がりsign03 happy01

 

 ●NCC訪問&あじさい作業所体験

この日はハートセンターと目と鼻の先にあるNCCの見学に行きました。夕方のニュースが放送されているスタジオや機械やモニターがずらりと並んだ調整室などを見学させていただき、帰りにはファイルやボールペン、消しゴムをプレゼントしていただきました。note ありがとうございました。見学の記念写真がNCCのホームページにも掲載されてますよ。

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さて、午後からはハートセンター4Fのあじさい福祉作業所にお邪魔しました。文字通りお邪魔かと思い、先輩方のお仕事されている様子をちょっとばかり見せていただこうと思っていたのですが、なんとご厚意で作業体験までさせていただきました。

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紙箱に紐を通す体験では、なかなか穴に紐が通 せずに、頑張れば頑張るほど、紐の先が広がってしまい、ますます通りにくくなるので、みんな大苦戦!

楽しく体験させていただいたのは皮製品で、皮に刻印をしてそれに色をつけるという工程を、作業所の利用者の方や支援員さんから教えていただき、それぞれに挑戦しました。

中高生の参加者たちは、学校でも授業や実習を通して、自分の将来と向き合う時期です。先輩方が楽しく、生き生きと仕事をされる様子を見て、少しでも参考にしてもらえたらいいな~と思います。

先輩方の働く様子を見学させていただくという、初の試みでしたが、快く見学させていただいたうえに、体験までさせてくださった作業所のみなさん、ありがとうございました。

 

●水辺の森「水フェスタ」

水辺の森で「水フェスタ」なるイベントが開催されると聞きつけ、早速活動に組み込みました。

仮面ライダーショーを観たり、クイズに参加して賞品をもらったり満喫しました。

歌ったり踊ったりfが大好きなAさんは、流れてくる音楽に合わせて、楽しくダンスnotes いつもは、どここででも踊りだしてしまうAさんなので、「ここではちょっとやめようかsweat01」と、スタッフから注意されるのですが、この日ばかりは思いっきりダンスが出来たようです。

また、はしご車に乗せてもらうという体験をしたBさん。心配するスタッフをよそに、髙~く、髙~く上がっていきました。一緒に付いていたスタッフの方が震えていたかも…wobbly下から見上げる友だちやスタッフの顔が見えたかな? eye

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●作品作り824.jpg「割りピン人形」

夏休みの作品にはお母様方も頭を悩ませるところですよね。かく言う私も、子どもが学校を卒業して何が嬉しかったかと言うと、夏休みが無くなった事ですsmile

特に作品作りや日記など、どうしてもいっしょに考えないといけないのがとっても重荷でした…bearing

タイムケアでは、夏休みの作品になりそうな活動も企画していますので、その活動を選んで参加すれば、夏休みの作品はバッチリですよ。

この日は割ピンを利用して手足が動くお人形を作りました。中には、卵が割れるとあるものが登場する…という凝ったものまで!何が登場したと思いますか?

なんと…、坂本竜馬でした。あまりのミスマッチに驚きましたが、発想の自由さは自分にはないものだな~と感心しました。