あなたの備え、「見える化」してみませんか

 7月は不安定な天気の日が多く、特に福岡・大分の被害の大きさには自然災害の怖さを感じています。一日も早く、被害にあわれた方々が安心した生活が送れるようにと願っております。

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 6月の定例会は、ジブラルタ生命のライフプランコンサルタントである佐々木寛子氏をお招きして「考えてみよう。わが家のマネープラン」というテーマで、皆さんが不安に思うお金の悩みについて専門家の立場からお話をしていただきました。定例会最多の27名が参加してくださったところからも、関心の高い内容だったことがうかがえます。

 始めに、保険についての簡単な説明と、多くの人が感じている不安の中身として①お金の問題(資金不足)②介護の不安③相続の悩み(どのように残すか)についての話がありました。低金利のこの時代、わが子の工賃や年金などタンス預金や普通口座にそのままという方も多く、同じ金額のお金でも運用利回りをしっかり考えることで「お金の寿命」を伸ばすことができるという話や、財産のあるなしに関わらず人が亡くなると相続が発生することについても、皆さん興味深く熱心に聞いておられました。特に、親が亡くなった後、障がいのある本人にお金を残すための保険プランを依頼された方の話には関心が集まり、保険といえば、万が一の時のことを考えて、個人の安心のために加入するイメージがありましたが、親として「誰のためにどう残すか」ということを考えておられた話は参考になりました。

 親として子どもの将来を心配する一方、私たちが自分の介護にもお金が必要になり、せっかく子どものために貯めたものを使ってしまうことになるかもしれないという参加者からの不安の声も上がりました。お金は『何のために、いつ必要なのか』を考え、「つかう(つかえる)・そなえる・のこす」という目的ごとに「見える化」(目で見てわかる)することで、生活費や趣味などに使えるお金がわかり、楽しみを我慢しないで豊かな生活を送ることができるそうです。近い将来、いつでもおろせるお金と、後で使うために取っておくことやお金の預け先を分けておくことが将来の安心に繋がるというお話でした。

 家族構成や年齢、収入、住む場所なども様々なので、いくらお金があれば安心ということは一概にはいえませんが、子どもや親も安心した生活を送ることができるよう、お金についての漠然とした不安に気づき、それぞれにあったお金の使い方や残し方などを考えるきっかけとなったのではないでしょうか。

 次回、7月の定例会は「グループホーム以外にどんな暮らし方があるの?」というテーマでおしゃべりをします。

 わが子が暮らす場所について、グループホームでの生活を希望される方は多いですが、他の場所での暮らし方を望む声もあります。どんな場所でどんな支援があれば生活できるのか、一緒に考えてみませんか。

日時:7月21日(金)13:00~15:00

場所:タイムケア事務局(茂里町電停前ローソン2F)にて