定期総会が3年ぶりに開催されました!

コロナ禍で昨年、一昨年度と中止を余儀なくされた長崎市手をつなぐ育成会の定期総会が7月2日(土)3年ぶりに開催されました。しかしまだコロナ感染へ警戒を解くことはできない状況ということもあり、今までの総会の在り方を検討したうえで、参加者が密にならず会話をしないという観点から初めての試みとして上映会を行いました。前半は谷理事長が本年度が第4次5か年計画の最終年度ということを踏まえた挨拶と法人としての取り組みを説明され、続いて寺田事務局長から令和3年度育成会事業報告、令和4年度事業案の報告がありました。

後半は知的障害のある弟さんと兄である「僕」(高木祐透監督)との関りや、家族間の葛藤を描いたドキュメンタリー映画「僕とオトウト」と、監督へのインタビューの上映会をしました。大学進学と共に県外で暮らしている「僕」がオトウトを知るために映画を撮り始め……。ストレートな家族の会話や日々巻き起こる大小さまざまなトラブルに障害のある人と生活されている参加者の方は共感する場面も多かったようで、「僕とオトウト」の世界に引き込まれたようでした。総会終了後のアンケートにも「共感するところが大変多かった」「兄のオトウトさんを理解しようとする姿に感動した」「意思疎通が難しくても対話することの大切さが分かった」などの感想をいただきました。今後、髙木監督が執筆された書籍も発売される予定とのことで、興味を持たれている方も多いようでした。
3年ぶりの開催となった定期総会ですが、以前のような各事業所の利用者の皆さんが参加して賑やかに実施していた総会の形態とは変わりましたが、コロナ禍においての総会の形としては良かったのではないかとのご意見も多くいただきました。全ての行事を中止にするのではなく、感染リスク回避の工夫をしながらできる限り実施できるものは実施してwithコロナの日常を送らなければならないと感じた一日となりました。               (Saya)