意思決定支援を探る

9月 全利用者さんのアセスメントを実施しました。

何のために?

一人ひとりの利用者さんの真の思いに寄り添うためのアセスメントです。特にご自分が一番大切に思っている事について話を聞く等、ご本人の夢や想いの実現の為に、アセスメントでわかった事を支援員間で共有し、個別支援計画に反映させて支援する事が狙いです。

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どんな方法で?

アセスメントの時間は、たっぷり1時間程度です。写真にもあるように好きな飲み物でも飲みながら、楽しく穏やかに話を引き出します。意志の表出が難しい方には、ツールを準備しゲーム感覚で真の思いが出やすいような働きかけをしました。思いが混乱したり気になる事に固執してしまう方には、思いを大切に受け入れながら、情報の整理をしたり、話題の転換を図ったりして話を引き出しました。

 

 

話をする時間の中で「何でも話していいですよという空気」「間違ったことや失敗してもOK!という空気」「ご本人の強みや楽しみを引き出す」事を配慮しました。

利用者さんの反応はどうだった?

お話好きの利用者さんは「またしてくれんね」「こんどはいつ話しますか」などとても満足された様子でした。長い時間話をするのが苦手な方でもお茶菓子があったり、ゲーム感覚でのアセスメントでは表情もよく、意外な意思決定の早さに驚かされる事がありました。

 

「表出した意思がわかってもらえた!」とか「思い通りにならなくても自分で決めた!」という事はとてもとても大切な事なのだと感じました。支援員も引き出し方が不十分で失敗等もあったかもしれません。でもこのアセスメントが大きな学びとなりました。話を聞かせてくれた利用者さんに感謝です

今後、「この方が意思決定するには、どういうツールで、どういう特徴・特色があり、どのような支援が効果的か」について支援員間で共通理解し個別支援計画の作成をしていく予定です。