仲間同士の優しさにきらりほっと

今年の梅雨は、遅く始まっていきなり大雨が続くだろうと言われていましたが、その通り、短期集中で雨風が強いですね。一年間季節や気候は様々ですが、きらりほっとは、仲間同士の気遣いや優しさの話題が変わらずいつも多いです。

レクリエーションのカラオケでは各班でリクエストを行って歌うのですが、積極的に行われる方とそうでない方といます。Aさんは、Bさんが好きな曲をあえてリクエストをされ、Bさんが喜ばれる姿が見られました。普段はあまり関わりの少ないお二人なのですが、Aさんの優しさを感じました。

Cさんも仲間思いの方で、なかなかリクエストをされない方のことを気にかけてくれる姿があったようです。また、別の場面で、Dさんを給湯室に行くのを促している姿があり、「洗って」と声をかけられていました。Cさんは声が穏やかで、Dさんは耳が聞こえにくい方なのですがCさんとDさんは日頃から仲良しで、「洗って」がよく伝わっていて、手を洗われていました。様子を見ていた私が「Cさんこれできれいになりました?」と聞くと、Cさんが「コーヒー」と言われてよく見るとDさんの口の周りにコーヒーがたくさんついていました。私がDさんの口の周りを拭かせていただくとお二人ともニコニコされていました。

昨年から利用されているEさんはとても明るい方なのですが、気持ちが落ち着かなくなった方に「大丈夫よ、みんな一緒にいるから」と声をかけてくれたり、

Eさんは調子が悪い日も仲間とのやり取りで気持ちを切り替えられるようになりました。それを「仲間との関わりで切り替わりました」と言われる姿にもきらりほっとします。

集団生活では色々なことがありますが、仲間からの癒しや安心をもらえるのは集団生活の良さなのではないでしょうか。

休日営業日の昼食紹介🌟

月に一回程度だった休日営業ですが、近年実施回数を多く設定させていただいています。

今回はお昼ご飯にスポットを当ててご紹介したいと思います。

≪お弁当≫                                                                                  一番多いのは給食を作っていただいているほんだ商店さんのお弁当です。時折、ほっともっとさんを利用させていただいていますが、他のお弁当屋さんも開拓中です。

≪出張コンビニ≫                                                                            出張コンビニは若竹町に事業所があったときから実施しています。大橋に移転してからは年に数回実施し、入口にセブンイレブンのマーク、弁当の陳列スペースとレジの場所など設定し雰囲気を作っています。お店おすすめの商品や利用者の皆さんの希望などその都度打ち合わせを行って商品を持ってきていただいています。

≪テイクアウト≫                                                                          コロナ禍のときに始めたのがテイクアウトです。お弁当とは違ったおいしさや特別感が感じられます。テイクアウトサービスのあるお店はたくさんあり、先日の休日営業では、ココスのメニューから選択し、おいしくいただきました。

以前は休日営業の昼食はほぼお弁当で、活動内容を様々行ってきましたが、出張コンビニを実施するようになり、さらにはテイクアウトなど、お昼ご飯も様々な形で行うようになりました。利用者の皆さんに以前アンケートを取ったときも、昼食が楽しい活動が一番人気のようでした。

これからもたくさん取り入れて色々な楽しみをご提供できれば思います。

リアクションが励みになります。きらりほっと

活動や朝礼・終礼、日常のやり取りなどで、職員はわかりやすく伝えれるように方法を工夫したり、関係を築いたりすることに力を尽くしていきたいところですが、リアクションをいただくと職員もホッとしたり嬉しくなります。

私が前で連絡や報告を伝えるとAさんはいつも必ず「話よかったよ~」と褒めてくださいます。いつも気にかけてくださっていることが感じられて、有難いなぁと思います。Aさんはリフレッシュ活動を行っていたときに、別部屋にいた担当職員に「楽しかばい」と教えにきてくれたりしました。

年度初めに、今年度の”夢工房みどりのこと”という題名で説明会を行うのですが、事業所の中ではどちらかと言えば言葉少なめなBさんが説明会後に「わかりましたよ、(夢工房みどりが大切にしているのは)健康ですね!!」とわざわざ伝えにきてくれました。そのように言っていただいたのは初めてだったので、とても嬉しかったです。

職員Cさんが「あっ」とつぶやいただけでも「大丈夫?」って感じですぐに駆け寄ってくれるDさんがいます。職員CさんのことをDさんはいつも気にかけているのかもしれません。以前挙げたブログで他の利用者の方にやさしく鼓舞されていたこともありましたねぇ。励みになります。

言葉かけだけではありません。素敵な笑顔を返してくださったり、咳をしたら背中をさすってくださったり、色々なリアクションにきらりほっとさせていただく場面がたくさんです。

逆に職員も利用者の方がホッとするリアクションをたくさんしていきたいですね。

令和6年度の夢工房みどりがスタートしました

○年度開始式○

今年度は週をまたいで年度が変わり、4月1日(月)に「今年度もよろしくお願いします。」の管理者あいさつで開所式が始まりました。「令和6年度の夢工房みどりの事」という映像で、班の仲間や職員の確認や活動内容、皆さんが楽しみにしている休日営業などの、説明を行いました。質問コーナーでは、運動は足が痛いからストレッチを頑張りたいことや虫歯にならないために歯磨きに気を付けたいなど皆さん健康のことを気にする発表が多くみられました。

その後各班で集まり、A班は係決め、B班は委員会の準備、C班は係決めと体操に使う曲選びと新年度の準備を進めました。

○保護者会○

4月6日には保護者会を開催しました。昨年度コロナが5類になり、ようやくいつも通りの保護者会が行えるようになり、職員紹介や事業計画、みどりの会総会など行いました。その後は各班懇談会が行われ、それぞれのご家族のことやお困りごと、事業所に思うことなど様々な話で盛り上がっていました。今年度もよりよいサービスや支援が提供できるように頑張りたいと思います。

今まで見られなかった姿にきらりほっと

新年度になりました。先の報酬改定のことも含め、令和5年度末はなんだか個人的には例年にないほどバタバタとしていましたが、今日を迎えてみると気持ちが心機一転な感じです。今年度もよろしくお願いいたします。

 

夢工房みどりでは、お一人で行うことが難しい場合は介助したり、気持ちの切り替えや動き出しに声かけを行ったりする支援があります。しかし、職員のアプローチだけでなく、仲間同士であったり、ご自身もチャレンジしてみたりしていくことで、利用者の方に変化が見られます。今回はそのようなきらりほっとが挙がっていました。

歯磨きが苦手なAさんは、ちょっとずつ同じ職員であれば磨ける日があったりするようになりましたが、最近どの職員の歯磨きの支援も受け入れられるようになりました。最初は予想していなかった大きな変化です。

職員と会話を行うことがお好きなBさんは、最近仲間との関わりでもニコニコとされていることが見られるようになりました。先日、他の利用者の方が職員に話しかけると、近くにいたBさんも会話に入ってこられ、最後は職員抜きで会話が盛り上がっていました。このような姿もあまり見られなかったので、きらりほっとしました。

なかなかご自分から次の行動に移られず、職員の声かけを待ちがちなCさんがいます。そのCさんが、班の仲間のDさんが部屋の移動を躊躇している姿を見て、そっと近づいて背中を押して移動を促してくれたそうです。Dさんと一緒に穏やかに移動されていました。

仲間同士の声かけが増えたように思います。また、仲間が困っていたり、いつもと違う状況に直面すると、さっと駆け寄ってくれる姿も増えました。班で活動するようにして5年が経ちましたが、班の仲間意識が多くみられるようになりました。

私は夢工房みどりに10年以上勤めさせていただいていますが、まだまだ新たな発見や、予想していなかった変化が見られることがあるなぁと思いました。長く過ごしているからこそ、利用者の方の経験ややり取りの積み重ねで、当初イメージしていなかった素敵な変化が見られるのかもしれません。

変化や結果を求めすぎず、一日一日を大切に、きらりほっとする日々を重ねていきたいと思います。

事業所の広報紙が第200号を迎えました

夢工房みどりでは毎月、利用者・ご家族の方や法人内の他の事業所などに向けて、広報紙を発行しています。通算何号出しているのだろうと思ったのが第43号のときで、その時から通算の発行号数を書き入れてきました。そしてついに、令和6年3月の発行で、通算200号を迎えました。200号といえば約17年発行し続けたことになります。

ここで、変化を見るために、第100号と前月の第199号を比べてみました。

100号

199号

  • なんといっても広報紙の名前がリニューアルしました。『ドリーム』という名前は、利用者の皆さんからのアイデアで、夢工房みどりの“夢”の字から考えました。
  • さらに、令和4年度から「ドリーム」が、ひらがなの「どりーむ」になりました。題名からやわらかい雰囲気の広報紙になりました。当時の広報委員会の利用者の皆さんが作成した原紙を使って、作成しています。
  • 紙面が少しカラフルになりました。パソコンの機能と作成する職員の技術がちょっぴり向上したのかもしれません。
  • 編集後記を書くようにしました。広報誌を作成した職員のコメントを載せさせていただいています

そして今回の200号です。

次は、目指せ!300号!! です。これからさらに8年くらいかかる計算ですが、よりよい広報紙を目指して、発行し続けたいと思います。

利用者の方が喜ぶ姿を見たい!きらりほっと

私は管理者を行っている視点から、利用者の方のきらりほっとの姿には大変癒されるとともに、職員がきらりほっとを見つける姿や利用者の方が喜ばれる姿を引き出そうとする姿にも日々嬉しく思います。

今回はそんな職員の姿をご紹介したいと思います。

休日営業にて、一つの班の担当の常勤職員が2人とも休みの日がありました。その日、いつもすぐにウトウトされている方がずっと起きて活動参加されていたり、創作活動にあまり取り組まれない方が最後まで塗り絵で参加できたりしたようで、「担当職員がいない分班の利用者の方が頑張らないと!と思われたんでしょうね」と複数の職員が話していました。マイペースな利用者のお二人だったのですが、職員が利用者の方の姿をどのように捉えて、どのように声をかけるかということは、次の意欲と達成感に繋がる大切なことだと思います。

また、特定の袋を欲しがられる利用者の方Aさんがいます。「〇〇ちょうだい!」と言われ、気持ちが落ち着かなくなることもあるのですが、その商品が事業所に販売されにきたときに、担当の職員全員が代わるがわる「購入した人は袋を取っていてください、Aさんが喜ぶので」と言いに来られていました。みんなAさんの喜び安心を大切にしているんだなぁと嬉しくなりました。

モニタリングでご本人とご家族に半年の報告を行う中で、ある職員が「私が一人で興奮しているだけなんですけど」と言って、その利用者の方がテーブルゲームがとても上手だったことを嬉しそうに伝えていました。職員のちょっとした感動や嬉しいという興奮は、支援という場面でとても大切だと思います。ちなみにご自宅でもそのテーブルゲームを買われて楽しまれているそうで、それも嬉しいなぁと思いました。

職員の、前向きな捉え、喜ぶ姿を引き出したいという気持ち、こういうところがすごいんですよという感動などなどは、さらなる利用者のきらりほっとの姿に繋がると思います。

改めて、きらりほっとをたくさん見つけることができる福祉の現場は素晴らしいなぁと感じさせられたと共に、夢工房みどりですごされている利用者の皆さんにも職員の皆さんにも日々感謝でいっぱいですね。

 

新年最初の行事、親子の集いが開催されました🎍

1月6日(土)に第57回新年親子の集いが開催されました。

これまでハートセンターで開催されていましたが、今年度は初めて長崎総合福祉センターで行われました。

コロナが流行して以降、近年は事業所で利用者の方と職員だけで実施されていたので、数年ぶりとなる全事業所集まっての開催となり、久しぶりに他の事業所の友達に会って笑顔で駆け寄る皆さんの姿も見られました。

また、ご家族の皆さんの参加も数年ぶりで、みんなで楽しい時間を過ごすことができました。

今年のお年玉受け取りは夢工房みどりが担当でした。それぞれ受け取り役のお二人とお礼の言葉の役と法人の代表で行っていただきました。

今年の事業所出し物は会場での演目ではなく、それぞれの事業所で撮影してきたものの鑑賞会でしたが、それぞれ工夫された映像で、各事業所の作品が終わる度に拍手が鳴り響きました。

そして皆さんが楽しみにされているプレゼント抽選会では、ご自分だけでなく仲間の名前が呼ばれる度にその事業所の皆さんから歓声があがりました。

コロナ禍によって事業所内での開催やリモート中継での開催など工夫を行ってきましたが、集合して行うことでしか味わえない、とても賑やかな親子の集いでした。

綺麗な景色を楽しみながらの忘年会

12月28日(土)は忘年会・親睦会でした。

今回は利用者の皆様、ご家族の皆様、職員を合わせ、総勢70名の方にご参加いただきました。

コロナウイルスによる活動自粛で、ここ数年事業所で利用者の皆様のみで行っていましたが、今年度、ようやくご家族の皆様もお呼びしての開催となりましたこと、職員一同非常に喜びを感じた次第です。

当日は食事会に加えて、カラオケ大会や利用者の方の出し物を披露させていただきました。

普段とは違う会場で、良い景色を眺めながら、ホテルの食事に舌鼓を打つ……数年ぶりに開催したホテルでの忘年会は、とても楽しいものとなりました。

利用者の方も皆さん笑顔で「楽しかった」「また来年しようね」と明るい声をたくさんいただきました。

皆様の協力のおかげで、無事に開催することができました。ありがとうございました。

利用者の方の強みを生かした活動

利用者の皆さんは、それぞれとても得意なことがあります。

今回はイラストが得意なAさんを紹介したいと思います。

Aさんは他の方の特徴を掴むのが得意で、日頃から「〇〇さんは□□が苦手やっけん、こうしたらどう?」などのアイデアを出してくださいます。

その観察力はイラストにも表れていて、似顔絵は相手の方の特徴をとらえていて思わず笑顔になってしまうような素敵な作品を描かれます。

そんなAさんは、レクリエーションや誕生日パーティを運営する余暇活動委員会に所属しており、特技を活かして誕生日者を紹介するパネル作りを行われています。

活動アルバムの写真を見ながら正確に描写し、時折その方のところに行って顔を見ながら描かれます。月によっては大勢の方を描かれるのですが「今月は多かとやもんねー」と笑顔で話されながら、委員会の時間や休み時間を利用して、描きあげられます。

これまでは文字で誕生日者の名前を並べるだけのポスターを掲示して紹介していたのですが、今ではすっかりみどりの名物ポスターになり、毎月誕生日を迎える方のわくわくする気持ちを高めてくれています。