育成会について

理事長挨拶

定期総会挨拶

 昨年に引き続き、集合型での総会が開催できて、本当にうれしく思っています。

 さて、私、6月24日、定時評議員会において承認を受け、そのあとの理事会の互選により、今期も引き続き理事長の職を務めることになりました。私も次のことを考える年代にはなってきましたが、健康にも恵まれており、あと少し頑張っていきたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、今年は長崎市手をつなぐ育成会第5次地域福祉5か年計画の始まりの年です。後ほどその概略を局長の方からお話しますが、第4次計画の振り返りをしますと、大きな事業としてはケアホーム型のグループホーム(2棟目)を、会員さんたちの念願である南部地区に作ることができました。土地購入からでしたので本当に大変でしたが良かったと思っています。そのほか第4次計画の振り合えりは別添しておりますが、何より中間報告以降はコロナ感染拡大ですべてが停止してしまったという感は否めません。ただ、長崎市育成会地域支援システムという当初からの考え方で、障害のある本人の支援の充実は地域や種々の社会資源と繋がっていかなければ解決しないという考え方で、「地域とつなぐ、仲間とつなぐ、専門家とつなぐ、安心とつなぐ」という4つのつなぐを挙げたことは、今後も変わることない重要な方向性だと考えています。

 次に、昨年度より、長崎市基幹相談支援センターの依託を受けるようになったことをお話します。平成24~5年頃だったか、各地域に自立支援協議会を設置し、その地区をまとめて地域生活支援拠点という福祉の圏域(地域)を作っていこうという構想が国から出されました。長崎市ではまず自立支援協議会ができましたが、コロナ禍もあり展開できなかったようです。しかし、市内の依託相談事業所が中心となって行う運営会議は回を重ね充実した内容となってきました。いんくるのみんなもよく頑張ってきました。同時に長崎市としても、それら相談体制の中心となる基幹相談支援センターを開設するために、昨年度後半にやっと基幹相談支援センターの予算が認められ、そこで4つの委託相談事業所と長崎市で、基幹相談支援センターの運営等の協議を続けました。ただ任意の集まりでは基幹相談支援センターの市からの依託は受けられないことが分かり、長崎市手をつなぐ育成会が手を挙げた次第です。ただ、実際に市との契約が成立したのは、今年の2月で令和4年度は2か月しかない状況で、形態も整わないままのスタートとなりました。この基幹相談支援事業は長崎市全体の相談体制の要となる事業で、まずは市内の50か所ある指定相談事業所を指導していく課題や方法等をアンケートをとって詳しく検討しています。今後緊急受け入れなどの重要な課題もありこれからの動きに注目しています。基幹相談支援事業が確立していくことは、地域生活支援拠点の大きな足掛かりとなっていくだろうと思われ、親亡き後の支援体制を制度として実現する拠点事業を一日でも早く実現できるよう、育成会としても具体的な動きを進めていきます。

 最後に啓発事業の話をします。今年度は、コロナがおさまりやっと以前のような楽しい行事が実施できると大いに期待しています。他に広報誌の発行や定例会などしっかり頑張っていますが、最近最も目覚ましいのは、やはり「よかよか隊」の活動だと思います。コロナ前に結成し、コロナで出動も思うようにいかない時期が続きましたが、隊員はその間もしっかり内容を構成したり研鑽を続けてきました。長崎県手をつなぐ育成会の理解啓発研修で県下の市町に出動をしてきましたが、それらの活動が、人から人へ伝わり、昨年度は年間50回ほど出動しています。今後益々忙しくなっていくようです。知的障害の疑似体験研修を通して障害理解啓発活動として、これからももっと多くの皆さんに参加してもらいたいもっと多くの人たちに知的障害の理解を深めていただきたいと考えています。育成会こそ世の中に向け知的障害のことを理解してもらう活動を続けていかなければならないと思います。今年も多くの新しいオファーが来ているようですし、よかよか隊という素晴らしい活動をがんばって広めていきたいと願っています。知的障害の方たちが地域で暮しやすくなるために、また、知的障害を正しく理解してもらうために、私たちがやるべきことは変わらずにあると思います。

 地域や社会、そして仲間と手をつないで、新しい時代に向けて、これからもますます頑張っていきましょう。

令和5年7月

社会福祉法人 長崎市手をつなぐ育成会
理事長 谷 美絵

役員紹介

第16期役員

任期:令和5年6月24日から選任後2年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時評議員会の終結の時まで

理事6名
  • 谷 美絵(理事長)
  • 中込 重秋(会計事務所代表)
  • 山本 真邦(弁護士)
  • 寺田 隆二(法人事務局長)
  • 大平 博幸(ケアホーム三京管理者)
  • 山田 順子(さんらいず管理者)
監事2名
  • 松田 有二(元社会福祉法人事務長)
  • 松村 正信(社会福祉法人理事長)

評議員名簿

第14期評議員名簿

任期:令和3年6月26日から選任後4年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時評議員会の終結の時まで

評議員7名
  • 小方 猛(元県育成会監事)
  • 冨野 哲哉(社会福祉法人理事長)
  • 源城 和雄(元市議会議員)
  • 椎木 恭二(元市社福事業団理事長)
  • 吉田 ゆり(長崎大学副学長)
  • 大久 保一哉(市社協事務局長)
  • 河野 知房(NPO法人理事長)

沿革

育成会とは

昭和27年、東京の知的障害児を持つ3人の母親たちの小さな運動が育成会運動の第一歩です。
各地でそれぞれの育成会が組織され、その連合体が全日本手をつなぐ育成会です。
わが長崎市手をつなぐ育成会の第一歩も同じように、親たちの願いにより始まり、以来、手をつないだ親たちの輪も大きくなり、その歩みも確かなものになってきています。
一人ひとりの本人や親の願いが、育成会を動かす大きな原動力なのです。

昭和29年 浦上学園育成会「手をつなぐ親の会」結成
昭和34年 長崎県手をつなぐ親の会が結成し前身の長崎支部誕生(会員数86名)
昭和39年 長崎市精神薄弱者育成会と改名
昭和43年 長崎市心身障害(児)者援護育成会と改名
昭和53年 あじさい福祉作業所開所
平成 6年 法人化が認められ、社会福祉法人長崎市心身障害者育成会と改名
平成 7年 通所更生施設「あじさいの家」開所
平成10年 知的障害者ガイドヘルプ事業を市より委託
平成11年 育成会設立40周年記念式典開催
平成12年 社会福祉法人長崎市手をつなぐ育成会と改名(会員数500名)
平成13年 通所授産施設「ワークあじさい」開所
育成会在宅支援5カ年計画スタート
平成14年 グループホーム六じぞう、グループホーム京泊開所
平成15年 小規模通所授産施設「さんらいず」開所、みどり作業所開所
平成16年 グループホームなめし開所、デイサービスセンターおあしす開所
平成17年 グループホームはやま開所、タイムケア事業を市より委託
平成18年 育成会ケアプランセンター(居宅介護支援事業、相談支援事業)開所
育成会ヘルパーステーション事業移行
(居宅介護事業、重度訪問介護事業、行動援護事業、訪問介護事業)
夢工房みどり(就労継続支援事業、自立訓練事業)開所
日中一時支援事業(デイサービス型)「おあしす」事業移行
日中一時支援事業(タイムケア型)「フレンズ」事業移行
NPO法人成年後見センター「ふぇいす」開設
平成19年 さんらいず(就労移行支援事業、就労継続支援事業)開所
グループホーム城山台開所
第2次育成会地域福祉5カ年計画スタート
平成20年 グループホーム女の都開所
ながさき知的障害児者生活サポート協会開設
平成21年 育成会創立50周年記念式典開催
平成23年 あじさいの家、ワークあじさいが新事業体系へ移行
平成24年 陽香里工房(生活介護事業、就労継続支援事業)開所
グループホーム十人町開所
第3次育成会地域福祉5カ年計画スタート
いんくる(長崎市障害者相談支援事業)開設
平成26年 ケアホーム三京開所
平成27年 グループホーム西北開所
平成28年 ケアホームさくら開所
平成30年 グループホームライフ西北開所
育成会生活支援センター開所(事務所移転[本部、他7事業所])
第4次育成会地域福祉5カ年計画スタート
令和元年 ケアホームさくら短期入所棟開所
育成会創立60周年記念イヤー
令和2年 ケアホーム陽香里開所
令和3年 グループホームはやま移転
令和4年 グループホーム六じぞう移転しグループホーム青山に改名
令和5年 長崎市障害者基幹相談支援センター開設

組織図

地域福祉五カ年計画

地域福祉五カ年計画

デジタルカタログ

デジタルカタログ

育成会職員行動規範

基本的な考え方

  • 職員は、利用者の人権を尊重します。
  • 職員は、利用者の意思を大切にします。
  • 職員は、福祉従事者としての誇りを持ち利用者に良識ある態度で接します。
  • 職員は、福祉従事者としての自覚をもち、絶えず学び、研修し、サービス提供の責任を果たします。
  • 職員は、利用者とともに運動体である育成会の一員として行動します。
  • 職員は、謙虚さを心がけ、人間としての成長を目指します。
  • 職員は、地域福祉の担い手として、あらゆる社会資源とのネットワークを創ります。

基本姿勢

  • 利用者への明るい笑顔と元気な挨拶を忘れずに支援します。
  • 利用者を友好的に迎えいれ、愛情を持って支援します。
  • 利用者の安全・安心を第一に考えてすみやかに行動します。

行動規範

  • 利用者を「○○さん」と呼びます。
  • 利用者へ丁寧な声かけ、言葉づかいをします。
  • 利用者への支援を始める時は、まず声かけをします。
  • 利用者への虐待は行いません。
  • 利用者に対して、無視、命令、威圧的な言動をしません。
  • 利用者の行為の嘲笑や興味本位での対応をしません。
  • 利用者に承諾なしで所持品の確認をしません。
  • 利用者の特性を理解し、わかりやすい説明を心がけます。
  • 利用者の個人情報は厳重に管理し、外部に漏らしません。
  • 利用者の着替えや排泄に関することなどプライバシーの保護には十分配慮します。
  • 利用者に対し「ありがとう」と「ごめんなさい」はしっかりと伝えます。
  • 利用者からの苦情に対し誠意を示し速やかに対応します。
  • 利用者の安全を守るための危機意識を常に持ち、環境整備を行います。
  • 利用者の健康に心掛け、その様子や状態を観察します。
  • 利用者が生活に必要なスキルを獲得できるように工夫します。

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