育成会について
理事長挨拶
新年のご挨拶(第58回新年親子の集いより)
皆さま、新年明けましておめでとうございます。
今年の新年親子の集いも元の集合型で開催することができました。利用者のみなさんも保護者や会員の皆様も職員も皆この会場にいます。しかも、今年度は会場がこのハートセンター体育室でできます。皆さん一緒に楽しい会にしてください。それに今年は久々に新年会も企画しており、一層楽しいお正月となりそうです。
さて、年も明けての長崎市手をつなぐ育成会の最近の動静をご報告します。
法人の方はというと、人手不足は益々厳しく各事業所ともいる人員だけで一生懸命頑張っているようです。以前ご報告したケアホーム三京やあじさいの家ではインドネシアやミャンマーからの実習生たちが頑張ってくれています。他に、今年度4月からの法改正や取り組みの変化など、これまでの運営とは異なる苦労も出てきて、今が踏ん張り所なのだろうと、皆で一丸となって頑張っております。
しかし、今の法人内事業として目覚ましい活躍をしているのは「啓発事業部」です。皆さんご承知の通り、長崎市育成会では、啓発事業を会員だけの活動とせず、法人全体で支える大切な事業と考えています。皆様良くご存じの啓発事業部の吉井さんや上田さんは、会員さんたちのお世話もしてくれますが、それ以外にも本人支援(FICS)やスマイルくらぶの企画、広報誌「あじさい」の作成など色々活躍してくれています。そして今外部から一番脚光を浴びているのが、キャラバン隊「ながさきよかよか隊」です。このキャラバン隊活動は全国手をつなぐ育成会連合会発祥の活動で、内容としては知的障害の疑似体験研修ということで、知的障害を実際に体験してもらって知的障害について理解啓発を促す内容となっています。職員には新人研修としてよかよか隊のパフォーマンスは経験してもらいますが、会員さんの中にはもしかしたら見たことがない方がおられるかもしれませんので、総会の時に一度企画できたら考えています。ところで、現在このよかよか隊の出動は、昨年末は警察学校、今年度になって市役所では2年目の職員さん、また、長崎県の生涯学習課の講座にも登壇し、市内の小学校や市教育委員会よりのお声がかかったりと、それはそれは忙しく出動しています。多くの方たちに知的障害のことを正しく理解してもらうことは、育成会の大きな使命です。今は啓発事業部とその他会員さんまた、学齢児の保護者の隊員もおられます。昔は障害者の親の話と言えば、親の苦労話をお話するようなことが多かったですが、よかよか隊の活動はそうではなく、障害特性を専門的にしっかり学んで、客観的に正しく社会に伝えていくという作業なのです。でもとても分かりやすく笑いも出てきたりします。実際に、聞いている受講者の皆さんから、一緒に働いている障害のある人の動きが「そうだったんだ」と理解できたというお話も聞くことができました。
是非皆さんもよかよか隊と一緒に理解啓発活動に参加してみませんか?
その他にも啓発事業部では、毎月1度、会員定例会を行っています。課題は毎月変わりますが、世代や所属の違う方たちと楽しいひと時を過ごしています。最近は私も参加する様にしてとても良かったと感じています。毎月違う課題を決めて座談会方式で話を進めますが、時には外部から講師を呼んだり、時には法人内事業所の職員や管理者も参加をしたり、中身はなかなか充実したものとなっていっています。こちらの方も多くの会員さんの参加をお待ちしています。
今年の新年親子の集いは、啓発事業のPRで始まりました。
最後に、全育連情報をお伝えします。令和6年11月9日に行われた九州地区手をつなぐ育成会宮崎大会で全育連の又村常務理事から中央情勢報告がありました。その中で様々な法改正の内容を話されましたが、特に、成年後見制度について、「成年後見制度利用促進法」にもとづく協議会が開催されていますが、全育連の久保顧問が育成会の代表で参加していましたが、令和3年には全育連で行った成年後見制度についてのアンケートで、多くの意見の集約を協議会の方にあげ、知的障害のある人たちが成年後見制度を利用することについての不便、不利について訴えました。それらの成果もあり、成年後見制度の抜本的見直しに関する部会が始まり、成年後見制度に関するあらゆる法律も漏れなく矛盾なく見直しが進むようです。一般的に民法改正は7~8年はかかると聞かされていたのですが、そのテンポの速さに驚いています。又村さんの言葉を借りれば「風雲急を告げる見直し議論」と表現されていました。成年後見制度の改正される時期も少し前倒しとなってくるかもしれないということで期待したいところです。
これらの法改正も、令和2年の国連の権利条約の批准以降、国連からの指導もあり、それが我が国の法改正に大きな影響をもたらしているのですが、私たちがやるべきことは何も変わりません。障害のある人が安心して暮らせる社会を構築していくために、知的障害の特性についての社会の理解が進むよう、日々、活動していかなければいけないと思う今日この頃です。
それでは、新年親子の集いをお楽しみください。
令和7年1月11日
社会福祉法人 長崎市手をつなぐ育成会
理事長 谷 美絵
役員紹介
第16期役員
任期:令和5年6月24日から選任後2年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時評議員会の終結の時まで
理事6名 |
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監事2名 |
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評議員名簿
第14期評議員名簿
任期:令和3年6月26日から選任後4年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時評議員会の終結の時まで
評議員7名 |
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沿革
育成会とは
昭和27年、東京の知的障害児を持つ3人の母親たちの小さな運動が育成会運動の第一歩です。
各地でそれぞれの育成会が組織され、その連合体が全日本手をつなぐ育成会です。
わが長崎市手をつなぐ育成会の第一歩も同じように、親たちの願いにより始まり、以来、手をつないだ親たちの輪も大きくなり、その歩みも確かなものになってきています。
一人ひとりの本人や親の願いが、育成会を動かす大きな原動力なのです。
昭和29年 | 浦上学園育成会「手をつなぐ親の会」結成 |
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昭和34年 | 長崎県手をつなぐ親の会が結成し前身の長崎支部誕生(会員数86名) |
昭和39年 | 長崎市精神薄弱者育成会と改名 |
昭和43年 | 長崎市心身障害(児)者援護育成会と改名 |
昭和53年 | あじさい福祉作業所開所 |
平成 6年 | 法人化が認められ、社会福祉法人長崎市心身障害者育成会と改名 |
平成 7年 | 通所更生施設「あじさいの家」開所 |
平成10年 | 知的障害者ガイドヘルプ事業を市より委託 |
平成11年 | 育成会設立40周年記念式典開催 |
平成12年 | 社会福祉法人長崎市手をつなぐ育成会と改名(会員数500名) |
平成13年 | 通所授産施設「ワークあじさい」開所 |
育成会在宅支援5カ年計画スタート | |
平成14年 | グループホーム六じぞう、グループホーム京泊開所 |
平成15年 | 小規模通所授産施設「さんらいず」開所、みどり作業所開所 |
平成16年 | グループホームなめし開所、デイサービスセンターおあしす開所 |
平成17年 | グループホームはやま開所、タイムケア事業を市より委託 |
平成18年 | 育成会ケアプランセンター(居宅介護支援事業、相談支援事業)開所 育成会ヘルパーステーション事業移行 (居宅介護事業、重度訪問介護事業、行動援護事業、訪問介護事業) 夢工房みどり(就労継続支援事業、自立訓練事業)開所 日中一時支援事業(デイサービス型)「おあしす」事業移行 日中一時支援事業(タイムケア型)「フレンズ」事業移行 NPO法人成年後見センター「ふぇいす」開設 |
平成19年 | さんらいず(就労移行支援事業、就労継続支援事業)開所 |
グループホーム城山台開所 | |
第2次育成会地域福祉5カ年計画スタート | |
平成20年 | グループホーム女の都開所 |
ながさき知的障害児者生活サポート協会開設 | |
平成21年 | 育成会創立50周年記念式典開催 |
平成23年 | あじさいの家、ワークあじさいが新事業体系へ移行 |
平成24年 | 陽香里工房(生活介護事業、就労継続支援事業)開所 |
グループホーム十人町開所 | |
第3次育成会地域福祉5カ年計画スタート | |
いんくる(長崎市障害者相談支援事業)開設 | |
平成26年 | ケアホーム三京開所 |
平成27年 | グループホーム西北開所 |
平成28年 | ケアホームさくら開所 |
平成30年 | グループホームライフ西北開所 育成会生活支援センター開所(事務所移転[本部、他7事業所]) 第4次育成会地域福祉5カ年計画スタート |
令和元年 | ケアホームさくら短期入所棟開所 育成会創立60周年記念イヤー |
令和2年 | ケアホーム陽香里開所 |
令和3年 | グループホームはやま移転 |
令和4年 | グループホーム六じぞう移転しグループホーム青山に改名 |
令和5年 | 長崎市障害者基幹相談支援センター開設 |
組織図
地域福祉五カ年計画
地域福祉五カ年計画 地域福祉五カ年計画概要解説デジタルカタログ
デジタルカタログ育成会職員行動規範
基本的な考え方
- 職員は、利用者の人権を尊重します。
- 職員は、利用者の意思を大切にします。
- 職員は、福祉従事者としての誇りを持ち利用者に良識ある態度で接します。
- 職員は、福祉従事者としての自覚をもち、絶えず学び、研修し、サービス提供の責任を果たします。
- 職員は、利用者とともに運動体である育成会の一員として行動します。
- 職員は、謙虚さを心がけ、人間としての成長を目指します。
- 職員は、地域福祉の担い手として、あらゆる社会資源とのネットワークを創ります。
基本姿勢
- 利用者への明るい笑顔と元気な挨拶を忘れずに支援します。
- 利用者を友好的に迎えいれ、愛情を持って支援します。
- 利用者の安全・安心を第一に考えてすみやかに行動します。
行動規範
- 利用者を「○○さん」と呼びます。
- 利用者へ丁寧な声かけ、言葉づかいをします。
- 利用者への支援を始める時は、まず声かけをします。
- 利用者への虐待は行いません。
- 利用者に対して、無視、命令、威圧的な言動をしません。
- 利用者の行為の嘲笑や興味本位での対応をしません。
- 利用者に承諾なしで所持品の確認をしません。
- 利用者の特性を理解し、わかりやすい説明を心がけます。
- 利用者の個人情報は厳重に管理し、外部に漏らしません。
- 利用者の着替えや排泄に関することなどプライバシーの保護には十分配慮します。
- 利用者に対し「ありがとう」と「ごめんなさい」はしっかりと伝えます。
- 利用者からの苦情に対し誠意を示し速やかに対応します。
- 利用者の安全を守るための危機意識を常に持ち、環境整備を行います。
- 利用者の健康に心掛け、その様子や状態を観察します。
- 利用者が生活に必要なスキルを獲得できるように工夫します。