令和６年２月１０日（土）、育成会職員全体研修会を３会場に分かれてオンラインで開催しました。
今回は、職員のニーズアンケートの中から「わかりやすく伝える力」をテーマに挙げ、立正大学社会福祉学部　社会福祉学科　准教授の打浪文子様にご講話頂きました。一般社団法人スローコミュニケーション副理事長も務められ、知的障害のある人たちへのわかりやすい情報の研究や実践を行われておられます。
わかりやすく伝える力とは、一言でいうと「相手に合わせてことばのかたちを変えること」であること。そのために複雑な情報や難しいことばを如何に簡潔かつ具体的にわかりやすく伝えるか、そのノウハウについて学ぶことができました。また、実際にグループワークを通してその難しさを実感したり、新たな気づきを得たりと充実した研修となりました。相手の立場に立ちわかりやすく情報をつたえ、相手の想いや意思を受け取れるよう、今回学んだことを活かしていきたいと思います。

また今年度より、コロナ禍以前に取り組んでいた事業所発表も再開しました。今回は「障がいのある方の地域での生活を支える  ～老化と支援～ 」というテーマで相談支援事業「いんくる」による資料発表がありました。「６５歳問題」や「障害のある方の老化への対応」を重要なテーマの一つとして、２名の方の事例をもとに考察されていました。ご本人やご家族の意向に添えないこともある現実、先を見越しての早めの情報提供や取り組みが必要であること、関係者がしっかりと連携をとり支援していくことが大切であることがまとめとして書かれてあり、身近な事例として考えさせられるものでした。
職員全員を対象とする育成会職員研修会も今年度で２１回目を迎えました。今後も充実した内容の研修が行えるように企画し、利用者支援の充実に繋げていきたいと思います。