お知らせ

第13回育成会職員研修会が開催されました。

2016年2月10日

平成28年2月6日(土)に法人の全職員を対象とした育成会職員研修会が長崎市総合体育館2階大研修室で開催されました。

今年度は、年間テーマを「利用者の幸せのために」として一年間階層別の研修会を企画してきました。

n201602115.JPG  n201602116.JPG

 

 

午前中は「教育分野より学ぶ“本人主体”の支援について」として、附属特別支援学校の野口誠先生をお招きし、講義をしていただきました。

n201602111.JPG  n201602112.JPG

お一人の方を支援するにあたって「個別支援計画」というものがありますが、各事業所でもその内容や活かし方にまだまだ課題を感じています。そこで教育における支援計画の作り方やその視点を実例を交えながらお話いただきました。具体的な言葉の使い方や支援のやり方なども教えていただき、個別支援計画をより活かし、利用者の方の日々の生活の充実につながる講義でした。

また、キャリア教育について、その考え方などを教えていただきました。本人主体の支援に通ずる考え方で、今後の支援に活かしていきたいと思います。

 

 

午後からは昨年度から取り組んでいる「事業所の取り組み発表」を行いました。今年度は夢工房みどりとワークあじさいが発表を行いました。

n201602113.JPGのサムネイル画像  n201602114.JPGのサムネイル画像

まず夢工房みどりから「コミュニケーション支援を深める」 というテーマで発表がありました。5つの事例に対し、コミュニケーション支援という視点で支援を整理し取り組んだという内容でした。一つひとつの事例に特徴があり、それぞれに対し、利用者の方に合わせた支援が検討されており、自分の事業所の利用者を思い浮かべながら支援を考えるきっかけになったように思います。

 

次に、ワークあじさいは「連携して支援するために ~ 支援関係書類を活用して施設全体としての支援力を向上させる ~」というテーマで発表がありました。支援やサービスをより一層充実させる為に支援関係書類についての研究を行い、関係性を明らかにするという内容でした。支援関係書類の整理や意味合いの理解はサービスの質を高めるだけでなく、職員の“支援力”や“連携力”につながるものであることが確認できました。

 

 

最後は谷理事長より「長崎市手をつなぐ育成会の福祉のあり方」という話をしていただきました。

n201602117.JPG

現在、第3次五ヵ年計画に沿って事業を展開していますが、ニーズをしっかりと捉えた上での計画的な展開であることが理解できました。また、育成会職員行動規範では、「利用者支援の両輪となるために家庭と連携を図り支援します」という一文がありますが、“親亡き後”という言葉があるように、親は年を取っていきます。しかし、本人を支えるサービスは途切れることはありません。職員が専門家としての存在価値を高めながら、本人を地域で支えていきたいと感じました。

 

 

今年度の研修テーマは「利用者の幸せのために」でした。幸せというものは本人が感じる気持ちです。様々な支援を行ったとしても、最後に感じる“幸せ”という気持ちは本人のものです。私たちは支援者として、利用者それぞれにある“幸せ”を汲み取りながら、幸せのために支援を深めていきたいと思います。