初めてのオンライン啓発活動

令和4年の年明け早々、第6波となるコロナ感染者増加により長崎県に再度まん延防止措置が発令されました。それに伴い知的障害理解啓発キャラバン隊「長崎よかよか隊」に講演依頼をお受けしていた5つの研修会が残念ながら延期や中止となりました。その中で長崎県作業療法士会様からご依頼されていた研修会は、参加者の皆さんと対面しない完全オンラインの形で開催されるとのことでした。しかも作業療法士の方が研修される学会の中の一コマ(70分)を特別企画として「長崎よかよか隊」に講演してほしいというご依頼でした。本来参加者の皆さんに疑似体験をしていただき、知的障害のある人の生きづらさや障害特性を知っていただく形なのに、オンラインの形態で実施した場合、果たしてどうやって疑似体験してもらうのか?そもそもZOOMでこちら側から発信することなど可能なのだろうか?と、数々の悩みと不安がありました。しかし出来るだけ対面で行うプログラムに近い形を目指し、修正や新たな工夫を加え作成しました。

 

学会当日は途中で送信が途切れて最後まで出来なかったらどうしよう、音声の切り替えをスムーズにできるだろうかなど不安材料は挙げればきりがありませんでしたが、何とか70分の持ち時間を無事終了することができました。今回初めてのオンラインでの啓発活動となりましたが、大変貴重な経験ができたと思います。お声掛けいただいた長崎県作業療法士会様には度重なる打ち合わせや学会当日のフォローなど大変お世話になり感謝申し上げます。コロナ禍の現在、知的障害の理解を広く社会に啓発するための活動を実施するのに困難な時代ではありますが、今回の経験をもとにオンラインでの啓発活動も進めていけたらと思います。