成長のチャンスを逃さない!

 以前も書いたことがありますが、「人には失敗する権利があります。なぜなら、人は失敗して成長するものだから…」という言葉がとても印象深く頭に残っています。

 先日、「まだ帰ってこないのですが、何時頃解散しましたか?」という電話を、お母さんからいただきました。結局いつも帰ってくる時間から1時間ほど遅れて無事帰宅したと連絡があり、一安心。手にはペットボトルのお茶を持っていたとの事でした。以前参加した時にお茶が足りなくなって、スタッフが立て替えて買ってあげたことがあり、念のためお茶代を財布に入れて持たせていたとの事で、どうもそのお金でお茶を買うために寄り道したようです。「それを待たせたせいですね。もう持たせない方がいいでしょうか?」と、心配されたお母さんは気にされていましたが、”足りなくなった時のお茶代”という意味が理解できなかったかもしれませんし、帰る時点でお茶が空だったから買わなくてはいけないと判断したのかもしれません。もしかすると、お金があったのでちょっと寄り道してみたかったのかもしれません。

 このことで、「もうお金は持たせない。」と判断してしまうと、足りなくなったから買うという体験やそれを判断する機会を奪うことになります。ましてや、またいなくなると困るから「もう一人では行かせない。」となると、せっかく自宅からハートセンターまでの行き来が自立できていたのに、その力を奪うことにもなります。私たちも失敗して会得したものがたくさんあるはずです。成長を願うはずの親が、成長の機会を逃すような事だけはしたくないですよね。

 さて、今日は春休みの活動を中心にご紹介します。

 

●出雲近隣公園f2014032104.jpg

f2014032102.jpgのサムネイル画像  路線バスに乗って出雲近隣公園に行きました。出雲浄水場の跡地に造られたこの公園は、南山手地区の上方に位置し、長崎港を一望できる見晴らしのいい公園です。

 

 とてもいいお天気だったので、気持ちがよく、楽しく遊ぶことができました。思いっきり 遊んだあとはお弁当です。長崎港の景色を楽しみながらみんなでおいしくお弁当をいた だきました。

 

 

 

 

f2014032103.jpgのサムネイル画像 帰りは路線バスではなく、民家の間をグラバー園の斜行エレベーターで下まで降りました。松が枝国際ターミナルで休憩をしようと立ち寄ったところ、クイーンエリザベス号が入港しており、その乗客を出迎えるためだったのか、武者姿の方がいらっしゃいました。始めは怖がって近づけない参加者もいましたが、、みんなで記念撮影をさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

●干拓の里

f2014032301.jpgf2014032303.jpg 育成会事業所のバスをお借りして、諫早の干拓の里に行きました。大きな遊具がたくさんある干拓の里は、身体を動かして遊べていい運動にもなります。この日も良いお天気で、みんな思いっきり遊びました。

f2014032304.jpg

 初参加だったAさんは、お母さんと離れるのがいやで泣いてしましましたが、バスに乗ると落ち着いてきて、干拓の里では笑顔で楽しく遊ぶことができました。Aさんの同じ学校の先輩でもあるBさんが、いっしょに遊具で遊んでくれたりして、なにかと面倒をみてくれ、寂しさもどこかへ吹き飛んだようでした。

 

 

 年齢の違う子どもたちが集まるタイムケアでは、中高生が小学生のお世話をしてくれることもよくあります。見守るスタッフも頼もしく成長する子供たちの姿に思わず笑顔になります。

 

●ボウリング&ランチ

f2014033103.jpgのサムネイル画像f2014033102.jpgのサムネイル画像f2014033101.jpg ボウリングはボウルを投げてピンを倒すという分かりやすいスポーツなので、誰もが楽しめます。スペアを取ったりストライクが出ると、スタッフやみんなとハイタッチをしたりして大いに盛り上がりました。

 お昼はお楽しみのランチ!restaurant「今日の活動で一番楽しかった!」という子もいました。

 ランチの後は近くの公園でスタッフと一緒にビーチボールでサッカーをしたり、砂遊びをしたりと、ちょっと腹ごなしをしてハートセンターに戻りました。公園の桜の美しさには目もくれず、外遊びに熱中するみなさんでした。

 

●長崎港巡り

f2014040202.jpgf2014040201.jpg 長崎港のクルージングに出かけました。マルベージャ号という船に乗りいざ出発!デッキは風がまだ冷たく、肌寒かったのですが、女神大橋や三菱の造船ドックを間近に見て、その迫力に圧倒されつつも、寒さに耐えかねて船室に入り込む参加者やスタッフとデッキで鬼ごっこを始める参加者もいました。

 

 この日は世界自閉症啓発デーということで、ココウォークの観覧車が夕方にはブルーにライトアップされるということでしたが、残念ながらタイムケアでは見ることのできない時間帯なので、泣く泣く諦めて、無料開放された観覧車に乗りに行きました。無料で乗るためには、ブルーのものを身に着けてくるということが条件でしたので、予め参加者には伝えておいたところ、この日の参加者の洋服のブルー率が高いこと!実はこの日、朝からとクルージング後の2回も観覧車に乗ったということで、船に乗ったり観覧車に乗ったりバスにも乗って、大満足でした。

 

 

●野母崎サザンパーク

f2014040602.jpg

f2014040603.jpg 野母崎の亜熱帯動植物園に出かけました。風が少し冷たかったのですが、お天気に恵まれ、温室に咲き乱れる花を見たり、滑り台や吊り橋で遊んだり、モノレールに乗ったりと、サザンパークを満喫しました。

 この日は夢くらぶ(育成会会員対象の本人活動)の参加者もいっしょで、吊り橋から恐竜広場で遊びまわる元気なタイムケアの子どもたちを眺めたり、ヘルパーさんとのんびり散策したり、お喋りを楽しんだりと、思い思いの時間を過ごしていました。

 お弁当の後はビンゴゲーム大会に参加し、タイムケアや夢くらぶのみんなも、真剣なまなざしで、穴が開くほど(最初から開いてる?!)カードを見つめていました。次々とバナナやパイナップルなどを当て、賞品をゲットした参加者は大喜び。残念ながら当たらなかった人も、花の種をいただきました。

f2014040604.jpgのサムネイル画像帰りは香焼のチューリップ畑に寄り道をしました。色とりどりのチューリップが咲き乱れ、春爛漫という言葉がぴったりの花畑を見て帰りました。