本人主体って…?!

 年が明けたと思ったら、もう3月…。年を重ねると時の流れが速すぎてついていけません。coldsweats01

 さて、先月育成会の職員研修会があり、その中で「本人主体」についてのグループトークをする時間がありました。いくつかのケースが提示され、どういう支援がベストだったのかを考えるものです。「過去の家族からの情報をもとに、本人に確認せずにいくつかの選択肢から食事を決めた」「事前には行くと言っていたのに、当日になって足が痛いから行かないと言いだした本人を誘って、結局外出した」「家族が運動不足解消のため絶対参加させたいということで、したくないと言う本人に運動の活動に参加してもらったが、座り込んだりして積極的に参加しなかった」など6つの例が挙げられていました。3つめの例のように運動不足の解消、本人の健康を考えると運動をさせたいという親心も分かりますし、支援者の立場で言うと「無理強いしても本人は楽しくないだろう」という気持ちになるでしょう。「人員配置に余裕があれば、本人が好きそうな運動の活動に切り替える」という職員さんの意見があり、工夫しながら対応していただければ、親としては安心できるなと嬉しく思いました。本人の想いと親の意向の調整は難しいところですね。

 本人主体と言っても、本人のいいなりになることではなく、本人の不利益になることは本人に納得してもらって我慢してもらわなければいけないこともあります。大切なことは、なぜだめなのかを説明することですよね。タイムケアの参加者は学齢期のこどもたちなので、特に小学生の子たちにはついつい、「ダメ」で済ませてしまいがちですし、団体行動が基本なので、全員の願いを聞いて活動することが出来ず、残念ながら時には我慢してもらうこともあります。でも我慢することは成長につながることもあるはずですよね。これからも障がいのある人をひとりの人として認め、しっかりと説明し、意思を確認していきたいと思います。

 

●水仙まつり

f2014012601.jpg毎年、野母崎総合運動公園で開催されている「のもざき水仙まつり」に行f2014012603.jpgってきました。風は冷たかったですが、お天気も良くとても気持ちf2014012602.jpgいい日でした。残念ながら、水仙の花を愛でるというよりも、海の見える風景の方が気に入ったようでした。坂道や階段の多い場所ですが、みんなよく歩き回りました。

お昼は、以前育成会野母崎支部のお母さんたちが運営していた作業所「いきあいやしの木」の建物(現在は育成会の事業所「陽香里工房」の休憩所)をお借りして、お弁当を食べさせていただき、帰りは伊王島までドライブをして、ちょっと寄り道して帰りました。

 

●鬼のお面作り&豆まき

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f2014020101.jpg節分前と言うことで、みんなで豆まきをしました。豆まきと言えば「鬼」ですよね。先ずは鬼のお面作りからスタート!お手本の鬼のお面を見ながら作ったのですが、「鼻は?」「目は?」などと、スタッフに声掛けしてもらいながら描く参加者もいれば、スタッフに形を描いてもらって色塗りをする参加者もいます。どんな色がいいか、参加者と相談しながら、スタッフが手を取って一緒に塗ったりと、それぞれの参加者のペースでお面作りをしました。午後からは豆まきや楽しいゲーム大いにで盛り上がりました。

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●ランタンフェスティバル

長崎の冬を彩る風物詩「ランタンフェスティバル」に行ってきました。f2014020802.jpgf2014020801.jpg

湊公園からスタートし浜んまち会場を抜けて、中央公園会場まで、色とりどりのランタンを見ながら、スタンプラリーを楽しみ、賞品のお菓子をゲットしました。

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この日のお楽しみは外食と買い物。お小遣いを持ってきてもらって、出店で好きなものを買うという体験もしました。目移りしてなかなか決められない参加者もいましたが、スタッフと一緒に相談しながら、全員無事に好きなものを買うことができました。好きなものを選んで、自分のお財布からお金を払って買い物をする体験は大切ですよね。買い物は身近な自己選択・自己決定です。これからも、活動の中にさりげな~く、いろんな体験を取り入れていきたいと密かに計画しています。

 

 

●元宮卒業パーティ

f2014022301.jpgf2014022303.jpgいつも調理の活動でお世話になっている元宮交流センターで、卒業パーティをしました。高等部3年生は学校卒業と同時にタイムケアを卒業する人も多く、毎年この時期はお別れを惜しみ、卒業を祝う卒業パーティの活動が定番となっています。特に今年は卒業生が多かったということでf2014022302.jpg、スタッフの寂しさもより大きいものとなりました。

この日は、何種類かの簡単なおかずとおにぎりを作って、バイキング形式の昼食を作りました。スタッフにとって、調理は成長を如実に感じることができる活動です。食堂にいることができなかった参加者が、その場にいれるようになったり、「あなた作る人、私食べる人」だった参加者が、回を重ね少しずつ包丁を握ったり、食器を洗ったり拭いたりできるようになったり、声掛けで渋々やっていた掃除を、自ら進んでやってくれるようになるなど、数え上げればきりがありません。f2014022304.jpgf2014022305.jpgほんとに体験って大事ですね。       何より、長い目で見て回数を重ねるということの大切さを感じます。

さて、この日は自分たちで思い思いの量の食事を取り分けてみんなでおいしくいただきました。

午後からはしばらく外で遊んで、この日タイムケアから特別に配られたお菓子の詰め合わせをジュースとともにいただきました。そして高3には、卒業を祝ってささやかな記念品が贈られました。

卒業してもタイムケアのこと忘れないでね~。weep

●元宮パンケーキ作り

f2014030903.jpgf2014030901.jpgf2014030902.jpg巷で評判のパンケーキなるものをタイムケアでもチャレンジしようということになり、担当スタッフが研究に研究を重ね(?)、とってもおいしそうなパンケーキが出来上がりました。

卵を割ったり、生地を混ぜたり、フルーツをカットしたりと、デザート作りはみんなワクワク。いつも以上に頑張る参加者もいたようです。

中には、フルーツが食べられませんという残念な参加者もいたようですが、食べられなくても作るという体験は大事なことですし、これまでにも家では食べられないと聞いていたものを、タイムケアでは食べたという参加者もいらっしゃいます。これからも、チャレンジし続けるタイムケアです。(もちろん、無理強いすることは決してありませんよ~。)