心を豊かに…

 「目的もなく、ただ毎日を過ごすだけの人間でした。人間のかっこうをしてそこにいるだけで心のない人間のようでした。心を豊かにするチャンスを持てなかったのです。」

 これは、権利を守るための当事者グループの活動を始めてから、人生が大きく変わったという障がいがある本人の言葉です。

 心を豊かにするってどんなことでしょうか。私たちは障がいのある人たちに対し、いろいろなサービスを提供し、安心して楽しく過ごしてもらえるよう、いろんな支援をしようと努力していますが、そのすべてが果たして障がいのある人たちが望んでいることなのでしょうか。難しいから、危ないからとやらせてもらえず挑戦する機会を与えられなかったり、わからないからと意見を求められず、自分のことを周囲に決められたりすることが多いと、達成感もやりがいも感じられずに、心を豊かにできないということなのかもしれません。そして、いろんな体験やいろんな人との出会いや関わりを重ねながら、心は豊かになっていくのかもしれませんね。

  タイムケアの活動は「体験」を重視していますが、支援者から見た一方的な体験に偏ってはいないか、失敗し乗り越えることも体験だということなど、また考え直してみたいと思います。

 では9~10月の活動からいくつかご紹介します。

 

f2013092101.jpg●文化の森公園&ウォーターフロント公園f2013092102.jpg

秋晴れの一日、時津にある文化の森公園とウォーターフロント公園に行ってきました。

f2013092103.jpgまだまだ日差しも強く、一か所に長い時間いるのは難しかったため、昼食をはさんで行きました。

遊具で遊ぶのはもちろんのこと、吊り橋で「やっほー」と叫んだり、木陰で休んだりして思い思いに楽しみました。

 

 

●居留地まつりf2013092204.jpg

  毎年、グラバー園周辺、南山手、東山手、大浦地区で行われf2013092202.jpgのサムネイル画像ている居留地まつりに今年も行ってきました。

ボウリング発祥の地ということで、ボウリングを楽しみ、竹を流れてくる本格的なそうめん流しでそうめんをいただき、大浦居留地商店街での大バザールでは持ってきたおこづかいで好きなものを買い、東山手保存センターの竹細工体験館では竹トンボや水鉄砲、竹の楽器などで遊び、盛りだくさんの一日となりました。

 

f2013092203.jpgのサムネイル画像この日のスタッフの日誌にはこういうことが書かれていました。

「お母さんの話によると自分では何もできないから…ということでしたが、興味のあるものには自分から近づき、”欲しい”とか”買いたい”という意思を表してくれました。」

この日は買い物があったので、お母様としては、自分では買うものも選べないというお話をされたのでしょう。でも、言葉は出なくても、しっかりと自分の意思を表してくれたようですね。

●育成会運動会

f2013100501.jpg 毎年、タイムケアでも参加させていただいている長崎市手をつなぐ育成会主催第38回育成会運動会が市民会館体育室にて開催されました。

f2013100502.jpg  徒競走やリレー、玉入れ、パン食い競争などの定番競技はもちろん、カードの指示に従う借り物競争、パネルを並べて1枚の絵を完成させる「あなたもピカソ」、箱の中から少しだけ出ている紐を引っ張り、さまざまな長さの紐をつないでチームで長さを競う「運命ゲーム」、紅白のボードをひっくり返し、自分のチームの色を表に出す「ひっくり返せ」など、育成会オリジナルの楽しい競技もいっぱいでした。今年もたくさんの競技に参加して、たくさんの賞品をゲットしました。

●稲佐山

f2013100601.jpgf2013100602.jpg  まだまだ日差しが強い10月初め、スケルトンのロープウェイに乗って稲佐山に出かけました。この日はとても空が青く、気持ちのいい1日で、外を歩くと汗が出ました。

 育成会会員向けの活動”夢くらぶ”のみなさんも一緒に、展望台に上り長崎の街を一望し、記念撮影をしました。

 展望台から下の動物園まで歩いて下り、シカやサルの檻の前に来ると、みんな興味津々。周囲に生えている草をむしって食べさせてみると、ムシャムシャとおいしそうに食べるので、みんな草やりに熱中していました。

●くんち

f2013100701.jpgf2013100702.jpg 恒例の長崎くんちが今年は平日開催だったため、土日のタイムケアには組み込めなくて残念だったのですが、たまたま文化祭の代休日に当たった学校があり、くんち見物に出かけました。

 幸運にも大波止のお旅所で出し物も見ることができました。間近に見るオランダ船と鯨の潮吹きに大興奮…と思いきや、意外にクールに見る子も…。でも、要所要所では「もってこーい」の掛け声も出ていました。

 おくんちのもう一つの楽しみは何と言っても出店。持ってきたお小遣いでじっくり吟味して食べ物やおみやげを買い、長崎っ子の血が騒いだ一日でした。

●ラブフェス

f2013101403.jpgf2013101404.jpgFM長崎とKTN主催の「ラブフェス」に、水辺の森公園に行きました。毎年たくさんの人で混雑するので、公園に到着するとすぐにお台場合衆国へ。

KTNでお馴染みの番組にゆかりのゲームがいくつか用意されており、先ずはスポーツ番組にちなんだゴルフと野球のコーナーにチャレンジしました。野球は吹き出す空気で浮いたボールを打つというもので、当たるとお菓子のプレゼントがあったのですが、残念ながらお菓子を貰えたのは数人でした。ちょっと悔しい思いをした子供たちですが、がらポンのコーナーでは、参加者の一人が、見事に自走式の掃除機を当てたのでした!

f2013101401.jpgf2013101402.jpg

 

 

 

そのほかにもキーウイの試食をいただき、テントでの様々なコーナーで遊んだりと、半日たっぷり楽しみました。