嬉し懐かしいお客さま

 育成会のタイムケアは平成17年の夏からスタートし、9年になります。その間、大勢の子どもたちが利用してくれました。スタート時利用していた高校生はもう20代後半になります。当時40代で元気に子どもたちと活動していたわが身を振り返っても、時の流れをしみじみ感じます。

 以前よく利用してくれていたAさんが、最近事務局を訪ねてきてくれるようになりました。高等部卒業後は、年に1回「ゆうあいスポーツ」で会う程度になってしまい、その時に声をかけても、そっけない態度だったので、Aさんの中ではタイムケアは終わってしまったんだなと思っていたのですが、そうでもなかったようです。

 最初は事務局(茂里町電停前ローソン2F)入口でうろうろする不審な(?)人影に気付いた職員が招き入れたのですが、その後はほぼ毎週立ち寄ってくれるようになりました。タイムケア事務局が不在の場合は、相談支援事業所の職員が話し相手になってくれたりして、しばらく職員と漫才の掛け合いのようなやり取りをして「じゃあ、帰るけん。」と帰って行かれます。別の日は、Bさんが訪ねてきてくれて「〇〇さ~ん!」と飛びついて喜んでくれ、さんらいずのお菓子を買って帰られたこともあります。

 Aさん、Bさんに限らず、卒業してそれぞれに自分の居場所を作って頑張っている彼らの様子を見るにつけ、嬉しくなります。タイムケアでのたくさんの経験を通して、自分たちの理解者を増やし、1か所でも多く自分の居場所を作ってほしいなと思います。

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