「うちの子、できないんです」

「どうして、お母さんたちって、お子さんができることまで、できませんって言うんですか?」と、ある日、学生スタッフの一人から尋ねられました。

どういう意味か聞くと、朝から送って来たお母さんたちと、その日の体調や気分などを聞く際に、その日の活動に関連して、「うちの子は〇〇できないんです。」とか「〇〇はしません。」「〇〇は食べません。」などというお話をされるが、意外とやってみるとできることがあるので、なぜできることをできないって言うのか不思議に思ったそうです。

それは、謙遜している部分もあるのかもしれませんが、多くの場合、「支援があればできるかもしれないけど、ひとりではできません。」という意味で言われているのでしょう。また、実際親の前ではしないことも、親がいないところでは、自分がやるしかないと思って自分でやるのかもしれませんし、周りの仲間がやっているのを見て、自然とできてしまうこともあるのかもしれません。

親は自分がわが子のことを一番知っていると思っているつもりですが、障害があることにとらわれ過ぎて、本人の可能性には案外考えが及ばないものかもしれませんね。たくさんのできない事や苦手な事が、タイムケアの仲間の刺激やタイムケアスタッフの支援で、できるようになり、自信を持てるようになってもらえるといいなと思います。

では、6,7月の活動を中心にお知らせします。

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