育成会について

理事長挨拶

新年のご挨拶

 令和6年、新年明けましておめでとうございます。
今年のお正月は能登半島が震災に見舞われ、大変な幕開けとなってしまいました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 昨年5月、コロナが第5類となって以降、様々な行事が少しずつコロナ以前に戻ってきています。今年の新年親子の集いは、久しぶりに長崎市長様をはじめとする来賓をお呼びし、また会員保護者の皆様にも会場にお集まりいただき賑やかな親子の集いとなったこと皆様に心より感謝申し上げます。
 ただ、今年はハートセンターの体育室が工事ということで、この長崎県総合福祉センターでの開催となり、使い慣れたハートセンターとは多少違いをお感じになるかもしれませんがよろしくお願いします。そのこともあり、各事業所の発表が録画映像となるなど、例年のメニューと異なる動きもしておりますが、かとうバレエやバタフライの皆さんも4年ぶりに出演をしていただくことになり、皆そろって楽しい新年の集いとなりますよう心から願っております。最後までよろしくお願いします。

 さて、昨年は福祉の世界でも様々な変化や出来事がありました。総合支援法の見直しの時期となり、本人が希望する地域生活を実現、社会の変化に伴う障害者、障害児のニーズへのきめ細かな対応、そして持続可能で質の高い障害福祉サービスの実現を目指す内容が見直しの方向性となっておりました。また、国連の権利条約の批准に関して対日審査がおこなわれましたが、対日審査では、我が国の特別支援教育のあり方や、また障害のある人が地域で生活する場所について、入所施設からの地域移行をすすめるが、では、その先がグループホームで良いのかなど、私たちは日々良しとして活動してきた制度や考え方そのものが、もう一つ進展するような変化するような指摘であったように感じております。障害のある人たちの人権をもっと真摯に真剣に考え深めていかなければならないと感じました。つまり、もっともっと進化すべき道筋が新たにつながっていくのではないかと感じています。

 それから、令和5年2月から長崎市育成会で基幹相談支援センターを長崎市から委託されました。このことは昨年の総会でもお伝えしたと思います。2転3転としたことでの受託でしたが、少しでも私たちの町が障害のある人たちが暮しやすくなることを願って頑張っていきたいと考えています。また、今後長崎市でも地域生活支援拠点という制度を布いてくださるようですが、その動きを少しでもお手伝いができるよう基幹相談支援センターとしても頑張っていきたいと思っています。

 私たちはいつも「親なきあと」のことを憂います。しかし、親なきあとのことがどう心配なのかは漠然としたものになりがちだと、全育連の又村常務理事のお話にもありました。又村さんは具体的に経済的な心配を払しょくするような金銭管理を想定し私たちに示してくださいましたが、それに加え、地域生活支援拠点が正しく動けば、法制度でも親なきあとをカバーする動きになるようで大いに期待しているところです。親の変わりはいませんが、親とは違うやり方もあることを前提に、本人さんが「いいね」って思ってくださるような、地域福祉の作りかたがきっとある様に思います。

 社会の変化は目まぐるしく、昨今の社会情勢や地域の課題は益々巨大化していくように思います。しかし、繰り返される日々の生活の中で、知的障害のある人たちの可能性を信じて、長崎市手をつなぐ育成会の理念であるインクルージョン社会の実現を目指して頑張ってまいります。皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。

令和6年1月

社会福祉法人 長崎市手をつなぐ育成会
理事長 谷 美絵

役員紹介

第16期役員

任期:令和5年6月24日から選任後2年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時評議員会の終結の時まで

理事6名
  • 谷 美絵(理事長)
  • 中込 重秋(会計事務所代表)
  • 山本 真邦(弁護士)
  • 寺田 隆二(法人事務局長)
  • 大平 博幸(ケアホーム三京管理者)
  • 山田 順子(さんらいず管理者)
監事2名
  • 松田 有二(元社会福祉法人事務長)
  • 松村 正信(社会福祉法人理事長)

評議員名簿

第14期評議員名簿

任期:令和3年6月26日から選任後4年以内に終了する会計年度のうち最終のものに関する定時評議員会の終結の時まで

評議員7名
  • 小方 猛(元県育成会監事)
  • 冨野 哲哉(社会福祉法人理事長)
  • 源城 和雄(元市議会議員)
  • 椎木 恭二(元市社福事業団理事長)
  • 吉田 ゆり(長崎大学副学長)
  • 大久 保一哉(市社協事務局長)
  • 河野 知房(NPO法人理事長)

沿革

育成会とは

昭和27年、東京の知的障害児を持つ3人の母親たちの小さな運動が育成会運動の第一歩です。
各地でそれぞれの育成会が組織され、その連合体が全日本手をつなぐ育成会です。
わが長崎市手をつなぐ育成会の第一歩も同じように、親たちの願いにより始まり、以来、手をつないだ親たちの輪も大きくなり、その歩みも確かなものになってきています。
一人ひとりの本人や親の願いが、育成会を動かす大きな原動力なのです。

昭和29年 浦上学園育成会「手をつなぐ親の会」結成
昭和34年 長崎県手をつなぐ親の会が結成し前身の長崎支部誕生(会員数86名)
昭和39年 長崎市精神薄弱者育成会と改名
昭和43年 長崎市心身障害(児)者援護育成会と改名
昭和53年 あじさい福祉作業所開所
平成 6年 法人化が認められ、社会福祉法人長崎市心身障害者育成会と改名
平成 7年 通所更生施設「あじさいの家」開所
平成10年 知的障害者ガイドヘルプ事業を市より委託
平成11年 育成会設立40周年記念式典開催
平成12年 社会福祉法人長崎市手をつなぐ育成会と改名(会員数500名)
平成13年 通所授産施設「ワークあじさい」開所
育成会在宅支援5カ年計画スタート
平成14年 グループホーム六じぞう、グループホーム京泊開所
平成15年 小規模通所授産施設「さんらいず」開所、みどり作業所開所
平成16年 グループホームなめし開所、デイサービスセンターおあしす開所
平成17年 グループホームはやま開所、タイムケア事業を市より委託
平成18年 育成会ケアプランセンター(居宅介護支援事業、相談支援事業)開所
育成会ヘルパーステーション事業移行
(居宅介護事業、重度訪問介護事業、行動援護事業、訪問介護事業)
夢工房みどり(就労継続支援事業、自立訓練事業)開所
日中一時支援事業(デイサービス型)「おあしす」事業移行
日中一時支援事業(タイムケア型)「フレンズ」事業移行
NPO法人成年後見センター「ふぇいす」開設
平成19年 さんらいず(就労移行支援事業、就労継続支援事業)開所
グループホーム城山台開所
第2次育成会地域福祉5カ年計画スタート
平成20年 グループホーム女の都開所
ながさき知的障害児者生活サポート協会開設
平成21年 育成会創立50周年記念式典開催
平成23年 あじさいの家、ワークあじさいが新事業体系へ移行
平成24年 陽香里工房(生活介護事業、就労継続支援事業)開所
グループホーム十人町開所
第3次育成会地域福祉5カ年計画スタート
いんくる(長崎市障害者相談支援事業)開設
平成26年 ケアホーム三京開所
平成27年 グループホーム西北開所
平成28年 ケアホームさくら開所
平成30年 グループホームライフ西北開所
育成会生活支援センター開所(事務所移転[本部、他7事業所])
第4次育成会地域福祉5カ年計画スタート
令和元年 ケアホームさくら短期入所棟開所
育成会創立60周年記念イヤー
令和2年 ケアホーム陽香里開所
令和3年 グループホームはやま移転
令和4年 グループホーム六じぞう移転しグループホーム青山に改名
令和5年 長崎市障害者基幹相談支援センター開設

組織図

地域福祉五カ年計画

地域福祉五カ年計画

デジタルカタログ

デジタルカタログ

育成会職員行動規範

基本的な考え方

  • 職員は、利用者の人権を尊重します。
  • 職員は、利用者の意思を大切にします。
  • 職員は、福祉従事者としての誇りを持ち利用者に良識ある態度で接します。
  • 職員は、福祉従事者としての自覚をもち、絶えず学び、研修し、サービス提供の責任を果たします。
  • 職員は、利用者とともに運動体である育成会の一員として行動します。
  • 職員は、謙虚さを心がけ、人間としての成長を目指します。
  • 職員は、地域福祉の担い手として、あらゆる社会資源とのネットワークを創ります。

基本姿勢

  • 利用者への明るい笑顔と元気な挨拶を忘れずに支援します。
  • 利用者を友好的に迎えいれ、愛情を持って支援します。
  • 利用者の安全・安心を第一に考えてすみやかに行動します。

行動規範

  • 利用者を「○○さん」と呼びます。
  • 利用者へ丁寧な声かけ、言葉づかいをします。
  • 利用者への支援を始める時は、まず声かけをします。
  • 利用者への虐待は行いません。
  • 利用者に対して、無視、命令、威圧的な言動をしません。
  • 利用者の行為の嘲笑や興味本位での対応をしません。
  • 利用者に承諾なしで所持品の確認をしません。
  • 利用者の特性を理解し、わかりやすい説明を心がけます。
  • 利用者の個人情報は厳重に管理し、外部に漏らしません。
  • 利用者の着替えや排泄に関することなどプライバシーの保護には十分配慮します。
  • 利用者に対し「ありがとう」と「ごめんなさい」はしっかりと伝えます。
  • 利用者からの苦情に対し誠意を示し速やかに対応します。
  • 利用者の安全を守るための危機意識を常に持ち、環境整備を行います。
  • 利用者の健康に心掛け、その様子や状態を観察します。
  • 利用者が生活に必要なスキルを獲得できるように工夫します。

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